想像していた以上によく練られていますね
★★★★☆
'80s洋楽に揉まれて育った(?)私から見ると、B.エドワード(b)とかN.ロジャース(g)といった人たちはプロデューサーとしての表出が大きかった訳で、"時間を遡った形で"CHICというバンドの音を聴いたというのが偽らざる所でした。
#T.トンプソン(ds)に至っては、あのパワーステーションで
#知ったという具合でしてm(_ _)m
ともあれ、ディスコ・シーンもかなり煮詰まっていたと思しき頃に、最後の花火を打ち上げるが如く、本作からは[2]の大ヒットを生み出しています。ソウル・ミュージック・シーン自体への根強い人気はあったと思いますが、それにしても'80sの喧騒とはまた違ったスマートな華やかさを感じさせる辺りは、流石に'80sにその力を発揮させるN.ロジャース、B.エドワードのフィーリングなのかと感心します。
正直な所、[2]一発でCHICというバンドに対するイメージを持っていたのですが、ダンス・フロア路線、ムーディー路線、軽いブラコン路線と、内容そのものも想像していた以上によく練られていますね。
好き好き、大好きなんです!
★★★★★
既に当初メンバーの2人が他界、残るはN.ROGERSだけが何とか気を吐いているCHIC。大出世作が本作、セカンド(なのかな?)。とにかく当時のディスコでは引っ張りダコだったそう。私の体験は大学の頃に発売後10年ほど経ってから。かのDURAN DURANが直接的に影響を受けたバンド、オシャレなフリして結構ゴリゴリのファンクをやっているらしいという情報は入手していたのですが、接してみてビックリ!
ちょうどクロいフィールドにハマっていた頃だったので、このヘンなゴリゴリファンク、しかもポップな音作りになっているのにすっかりハマってしまったのでした。
その後3人それぞれが大活躍し、シーンの中心に躍り出て'80年代のポップスシーンを正に支えていた事実のとおり、この3人でなければ実現できなかったバンド、グルーヴなんだと思います。
何だかアクセントがヘンで特徴的なドラム、当時からすれば全く異端なブリブリ、かつ単独でメロディーを奏でているベース、そしてセンシティヴながらパキパキ音のポリエステルかなんかでできたストラトでのカッティング、もう独特の世界を展開していますが、これがまた3人揃うとそんなに違和感はないのです。
当時の3人の音合わせの現場に居合わせたかった、カラダを預けたかったと思わせるノリです。
ゴリゴリ、コテコテのファンクチューンから、綺麗なバラードまで、バラエティに富みながら全く散漫な印象はありません。
パーティーが終わった後のようなオシャレなジャケットなのにこの音、このギャップ!魅力的です。
一時ムーヴメントにもなった伝説的なバンド、女性コーラスのアイディア、オーケストラを大胆に導入するのはP-FUNKの影響もあるのかもしれませんが、親しみやすく仕立てたのはアイディアの勝利なのでしょう。
楽器をやる方にはグルーヴ、ノリを追求するには避けて通れないバンドですし、そうでない方にもヘンなノリなのになぜかポップなファンクですので、楽しく聴けるのではないでしょうか。
今となっては時代といえば時代の音かもしれませんが、ブラックミュージックに一石を投じ、'80年代ポップスにも大きく影響を与えたクリエイター達のアイディアが満載された作品、私はこの20年すっかりクセになって未だによく聴いています。クルマのトレイの中には必ず入っている一枚です!
やっぱりコレ!
★★★★★
大御所シックの音は、このアルバム、
そして次作の「リスキー」に集約されるんじゃないですか?
ベースとギターの絡みはもちろん、
ノリのいいドラムが聞かせ所を作ります。
当時大ヒットの「le freak」は
同フレーズの繰り返しがすこし気になるものの、
リズムに合わせて踊ればこれが逆にゴキゲン!
これもヒット要因の要ですからネ。
そして「I Want Your Love」いいですねぇ。
そしてそして、ヒットこそしませんでしたが、
「Sometimes You Win」です。おすすめです。
当時のディスコサウンドは、メロディがホントキレイ。
シックの音は様々なカバーがされているように、
永遠に聞きつがれていくことでしょう。
踊りませんか?
★★★★☆
CHICのC'est CHICのレコードを買ったのは20年も前のことかな?C'est CHICとはフランス語で「格好いい!」とか、当時の「決まっているね!」というような意味。友人に薦められて買ったのだったか。
今度、CDになって私の目の前に現れた”C'est CHIC"は、粋なテンポのよいリズムで、相変わらずオシャレな感じ!女性2人、男性3人の黒人ボーカルグループで8曲入っています。グループ名、アルバムタイトルはフランス語ですが、ニューヨークのグループとのこと。1978年リリースのアルバムです。スタイリッシュなソウルの感覚を満喫できます。今聞いてみても懐かしさとともに充分新しいと思えます。鏡の前でスタイルをとって踊ってみたくなるような曲もあり、スローなバラードもあります。1曲目、chic cheer、2曲目le freakはアップテンポなソウル、でカッコイイ!3曲目のsavoir faireはとっても美しいインストゥルメンタル、etc.です。難を言えば、今のソウルに比べて少しメロディが単純かなという感じもしますが、それでもスタイリッシュな魅力は感じられるでしょう。なんとなく、お洒落して外車に乗りたくなってしまいました。