U.K.の「日本Live盤」!!!
★★★★★
1979年、U.K.のLive盤です。
音源は、1979年・5/30・中野サンプラザ、6/4・日本青年館のLiveです。
実際のLiveから、曲順を変えて編集されています。
メンバーは、
Eddie Jobson (Key, Electric Violin), John Wetton (Vo, B), Terry Bozzio (Dr) の3人。
選曲は、
tr. 1,4 / 新曲
tr. 5〜8 / from 「U.K.」(1978)
tr. 2,3,9 / from 「Danger Money」(1979) となっています。
新曲の2曲は、「Danger Money」路線の曲です。
John Wettonの歌メロ、プログレ的なアレンジや変拍子を楽しめます。
「Danger Money」に収録されてても全然おかしくない佳曲です。
全体的に、メンバー各人が、自由奔放にプレイしており、素晴らしいです。
Jazz色の強い、Allan HoldsworthとBill Brufordが抜けた分、
より自由にできるスペースができ、各メンバーの個性が光っています。
1st「U.K.」の曲も、幾分、聴きやすく、なじみやすくなったと、感じます。
私は、特に、Eddie Jobsonが気に入っています。
Keyでの幻想的な演奏・熱い演奏、Electric Violinでの格調高き演奏は、本当に素晴らしいです。(特に、tr. 3)
また、インストパートでは、Terry Bozzioが、「ここぞ!」と言わんばかりに叩いてくれます。(Liveですしね!)
特に、「間合い」が最高です!
「U.K.ファン」「各メンバーのファン」に、オススメです。(特に、「Danger Money」が好きな人!)
また、1st「U.K.」があまり好きでない人でも、このLive盤での演奏は、気に入ると思います。
プログレシッブロックは変拍子が良い
★★★★★
一時、入手困難だったUKのCD、今回、ついにSHM-CDで発売である。オリジナルLPは1979年。
昔っからのプログレファンは1stの4人をベストメンバとする人が多いが、僕はこの来日公演メンバである
ジョン・ウェットン(vo.b)
テリー・ボジオ(dr) ← 正確でパワーのあるドラムだ!
エディ・ジョブソン(key,vio)
の構成が僕は好きだ。ビル・ブラッフォードのパワーの無いJazz的なドラムって、クリムゾンキングのころからあまり好きではない。
サウンドは、作曲がウェットンであることから、ASIAと似ているが、ASIAほどポップではなく、変拍子・半音移動もありありでコアなプログレファンもUKが好き、という理由がわかる。
この日本公演、会場は日本青年館、招聘元は今はなき代々木の「音楽舎」。テリー・ボジオとエディ・ジョブソンが美形だったことから、音よりもルックス優先の女の子がたくさん来ていて、男性ファンが怒っていたね。
1.Night After Night ← 3分40秒くらいからのOrganが良い!
2.Rendezvous 6 02 はASIAでも必ず演奏するバラード
5.Alaska から 6.Time to Killのつながぎ・両曲に共通する変拍子
7.Presto Vivace から 8.In the Dead of Nightのつなぎ・両曲に共通する変拍子
とか、重厚なシンセ音が好き。
典型的British Progre RockのKeyサウンドである。
1stではホールスワーズが弾いていたフレーズをライブではジョブスンがkeyのフレーズを弾きながら同時に弾いていた。すごい!
なんでASIAではジェフリーを起用したんだ?
※ イングウェイはKeyのフレーズをGuitarで弾く > Inspirationね!
新曲2曲を含む79年日本公演を中心にしたライヴ盤
★★★★★
79年発表の3rd。79年5月の日本公演を中心に編集されたライヴ盤であり、「ナイト・アフター・ナイト」、「アズ・ロング・アズ・ユー・ウォント・ミー・ヒア」という2曲の新曲も含んでいる。一部コーラスなどに後からオーバー・ダブが施されているようだが、彼らの凄まじい演奏を楽しめる好ライヴ・アルバムとして一つの定番作品となっている。79年なのでジョン/エディ/テリーのトリオ時代のライヴである。
1.はエディの高速フレーズが印象的な新曲。モダンな雰囲気を漂わせた佳曲であり、もしもこのままU.K.がスタジオ3rdアルバムを発表していたら・・・と強く期待させてくれる仕上がりである。オルガンのソロから感じられる終末感が切なくも美しい。2.はスタジオ盤よりも遥かに美しい仕上がり。シンセやバック・コーラスを後から加えた感じだが、ジョンのヴォーカルも生き生きとしており、感動的ですらある。CS80のリード・トーンが凄まじく分厚く美しい。3.はやや演奏のミックスの音量が低い気がするが、楽曲の良さがそれをカヴァーしている。ヴァイオリン・ソロがキーボードからの移行のため旋律が変更されており、そこが聴きどころ。どことなくダリル・ウェイを彷佛とさせるヴァイオリンから、またシンセのソロへと動き回るエディの姿が思い浮かんで楽しい。4.の新曲はサビの部分が後のASIAに近い雰囲気を漂わせているが、やや未完の印象もある。5.はステージで聞いたら感動的だろうということが良く分かる。スタジオ盤を遥かに超えたスケールの大きい曲に仕上がっている。
スタジオでオーバー・ダブなどが施されていることもあり、作品としてしっかりと作られたライヴ盤という印象だが、ライヴ感も全く損なわれておらず、全体的なクオリティはスタジオ作を凌ぐものだと言えると思う。
ちなみに有名なジョンのセリフ「キミタチサイコダヨ」が初収録されているのもこのライヴ盤だ。
新曲2曲を含む79年日本公演を中心にしたライヴ盤
★★★★★
79年発表の3rd。79年5月の日本公演を中心に編集されたライヴ盤であり、「ナイト・アフター・ナイト」、「アズ・ロング・アズ・ユー・ウォント・ミー・ヒア」という2曲の新曲も含んでいる。一部コーラスなどに後からオーバー・ダブが施されているようだが、彼らの凄まじい演奏を楽しめる好ライヴ・アルバムとして一つの定番作品となっている。79年なのでジョン/エディ/テリーのトリオ時代のライヴである。
1.はエディの高速フレーズが印象的な新曲。モダンな雰囲気を漂わせた佳曲であり、もしもこのままU.K.がスタジオ3rdアルバムを発表していたら・・・と強く期待させてくれる仕上がりである。オルガンのソロから感じられる終末感が切なくも美しい。2.はスタジオ盤よりも遥かに美しい仕上がり。シンセやバック・コーラスを後から加えた感じだが、ジョンのヴォーカルも生き生きとしており、感動的ですらある。CS80のリード・トーンが凄まじく分厚く美しい。3.はやや演奏のミックスの音量が低い気がするが、楽曲の良さがそれをカヴァーしている。ヴァイオリン・ソロがキーボードからの移行のため旋律が変更されており、そこが聴きどころ。どことなくダリル・ウェイを彷佛とさせるヴァイオリンから、またシンセのソロへと動き回るエディの姿が思い浮かんで楽しい。4.の新曲はサビの部分が後のASIAに近い雰囲気を漂わせているが、やや未完の印象もある。5.はステージで聞いたら感動的だろうということが良く分かる。スタジオ盤を遥かに超えたスケールの大きい曲に仕上がっている。
スタジオでオーバー・ダブなどが施されていることもあり、作品としてしっかりと作られたライヴ盤という印象だが、ライヴ感も全く損なわれておらず、全体的なクオリティはスタジオ作を凌ぐものだと言えると思う。
ちなみに有名なジョンのセリフ「キミタチサイコダヨ」が初収録されているのもこのライヴ盤だ。
ASIAへの予感
★★★★★
今となっては奇跡的な顔ぶれのJOBSON, WETTON, BOZZIOによる、
トリオでの来日公演時のこのライヴ盤。
編集も非常に上手くなされていて、古臭さをまったく感じさせません。
時代的にはプログレはもはや終焉を迎えつつあったのに、
このステージ上での高品質な彼等の熱演はいったい何だったのだろうと、
今更ながらもったいなさを感じます。
まさかこの約3年後に、
あのASIAが世界中を驚愕させるとは当時誰も予測できなかったでしょう。
ただしこのライヴ盤を聴く限り、結果論ではありますが、
それも充分に予測できてしまうほどのポテンシャルなのです。