その時その時のメンバー各々のやりたいようにやらせるという晩年のスタイルで、一体どこまでがギルの思惑なのか判然としないところがあるが、いい曲をレパートリーにしていたことは確か。このアルバムはそんな破れかぶれになりがちな後期ギルバンドの最も良いところをコンパクトに収めた好アルバムである。