すごく自然で表情豊かな猫の写真はとても可愛くて、別段猫好きじゃない私もついつい手にとってしまいました。
一部トイカメラやポラロイドカメラを使っていた「空と写真の時間」と違い、この本に載っている写真は、Canon NewF-1で撮られた写真がほとんど。緻密でシャープな写真が多いので、猫のまるっこさや、ふかふか感がしっかり伝わってきます(笑)
寝転んでいる猫、たたずんでいる猫、あくびしている猫、日本の猫、外国の猫・・・あまり思い入れが無いと「猫は猫だ。色が違うだけでどれも同じだ」とついつい思ってしまうのですが、この本に載っている猫は各々に個性があって、それでいて猫らしさが出ているなぁと思いました。
コラムには猫や動物を撮影するノウハウ(というか、筆者が猫を撮る時に考えている事、心がけている事かも・・・)のようなものもあり、写真データーもあるため、写真を撮るのが好きな人にもおすすめですが、写真がとても魅力的なので、単純に猫が好きなだけ、という方にも十分お勧めできる内容だと思います。
猫などの獣(けもの)が大嫌いな人はともかくとして、猫の寝顔を眺めているだけで心が癒される、と言う人は少なくないのではなかろうか。
本書には、洗練されたエッセイとともに国内外の猫たちの可愛らしい写真がてんこ盛り。一読(一見)の価値あり。