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八百長恐慌! 「サブプライム=国際ネズミ講」を仕掛けたのは誰だ

価格: ¥1,785
カテゴリ: 単行本
ブランド: 成甲書房
Amazon.co.jpで確認
メディアが報道していて報道していない事実 ★★★★★
 この本の内容で皮肉だなぁ、と思ったが日経をはじめ、きちんとしたメディアの報道も多数、事実関係の確認のため引用されていること。パズルに例えるならば、ピースはかなりの量が提示されているにもかかわらず、完成させるとヤバいことが見えるのか、誰も取り組んでこなかったことに、欠けているピースを想像しながら、存在するピースを可能な限り網羅しているのような本です。
 確かに一部、事実なのか著者の決めつけなのか明確ではない記述があったりするのが批判を呼ぶのかもしれませんが、引用された記事や記述(事実)が本当であれば、ここ10年ほどの世界金融の流れを俯瞰でとらえた最上の本だと自分は思います。
 この本はサブプライムや世界恐慌の解説をしているようでいながらも、読者に思考をうながす内容であるため、解説本は好きでも本質的なことには興味が無い人たちにはウケが良くないことも想像できます。しかし、この本からひとつでもいいから何かを学んだ人は、仮に恐慌や不況が繰り返しても耐えられる人になるでしょう。予想に反して、知恵を学ぶ本でもあります。

 ちなみに「(略)いかりや長介が生きていたら、『こりゃダメだ!』と言うに違いないのである。」(p.224)とありますが、『ダメだこりゃ!』の間違いだと思います。
タイトルの付け方が面白い ★★★☆☆
本書のサブタイトル「サブプライム=国際ネズミ講」を仕掛けたのは誰だ」が
あまりにつぼにはまり、手にとってページをめくりました。
どこまで裏づけが取れているか?
そんなことを意識しながら読み進めて、興味深く字面をおいました。
タイトルの付け方が面白く、工夫されています。
世の中そんなものなのかもしれない ★★☆☆☆
ノンフィクションライターからの視点でこの金融恐慌を分析しているのでスパイ小説を読んでいるような面白みがあった。世の中ひょっとして裏はこんなもんなのかもしれないなと思う。
ただあくまでも著者の想像(?)であり、決定的な裏付けはない内容。集めた資料からこうだろうと言っている通り、結局、他者の情報を収集した中からの著者の考えでしかないのが残念だ。
本書の結論を導き出すには、論理展開・事実検証が不十分な本と感じました ★☆☆☆☆
ノンフィクション作家であるならば、関係者への直接インタビューや簡単には手に入らないような文献、あるいは公式な統計からの一般には読み取れないような行間からの推論、という取材や調査を基に持論を裏付けていってしかるべき。
本書においては、筆者は我々が普通に書店で手に入る書籍(私もほとんど読んだことがあるもの)やエコノミスト誌等の雑誌から、持論に都合のいい部分をただ引用しているだけであり、きちんと調査をしているとはとても言い難しいものである。

また推論についても、決め付けやそれに対する裏付けが少なく、かなりの論理の飛躍が見られる。「SIVに利益だけを残したまま、損失だけを本体で引き取っているに違いない」と断じているが、決めつけるからにはどういった会計処理をすればそれが可能か示すべき。また、欧州でフィクサーの会合があると断じているものの、「彼らは姿を見せないものだ」と開き直ってしまってそのように推測した論拠を示すことすら放棄してしまっている。

私は陰謀論的な話は割と好きなのだが、本書については結論を導き出すの論理的に飛躍しすぎており、かつ作者の努力不足が感じられるのでオススメいたしません。
なるほど納得。「損をした人がいるなら、得をした人がいる」 ★★★★★
一読後の感想は「納得」の一言でした。
確かに、サブプライムローン問題について記述した本はこれまで「どこが損した」という記述だけであった。
しかし本書は、投資は敗者もいれば勝者もいる、とした上で「だれが得をしたのか」を膨大なデータから
綿密に事実を解きほぐしていく。
その意味でも、切り口として面白いと感じた。
その中で、本書はサブプライムで暴利を得たのは3つ、として「英国のシティ(アメリカで言うところのウォール街)、スイス、ドイツの一部」と結論づけている。詳細ならびに結論が支持できるか、どうかを含めて一読の価値ありです。