一緒に録音されている、雨音や雷の音が「雨の日のジャズ」
12曲をいっそう引き立てていて、当時の時間に
まるで自分がその場にいるかのようです。
スー・レイニーの甘い低音が、オーケストラと雨音
と絶妙なバランスでため息が出そうです。
十数年前にレコードとして持っていましたが
CDとなった今も手放す事はありません。
この時代のゴージャスさな美しさそのままに。
長いドレスの衣擦れの音の聞こえそうな
美しいアルバムです。
1959年録音ですが8曲目あたりからなぜかS/Nやレンジ感が良くなり、
結構生々しい彼女のボーカルが堪能できます、
ジャケットの出来も秀逸で50年代のゴージャスなアメリカの雰囲気が
プンプン漂って上出来、紙ジャケが唯一惜しいところか、
雨の日に聴いて良し、眺めて良しの1枚、