rei harakamiの音楽を言葉で表現するのは難しい。一応エレクトロニカという分類にはなっているようだが、ある人はテクノと呼ぶだろうし、また、ある人はコンテンポラリジャズだと呼ぶかも知れない。またある人は環境音楽、あるいは前衛音楽だといってもあながち間違いではない。ある人はクラブ系というだろうし、ある人は癒し系というだろう。窓際においた金魚鉢に反射した天井に揺らぐ光、あるいは金魚鉢を通して床に散らばる虹。ある人は天井を指差しその揺れ動くまぶしさを語り、ある人は床を指差し色の美しさを語る。そんな音を楽しむといったらいいのだろうか。聞いていて気持ちが安らぐ不思議な音の綴り。言葉では伝えられないからこそ彼はこの音が必要だったのだろう。