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花嫁の代償 (角川ルビー文庫)

価格: ¥560
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店(角川グループパブリッシング)
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ソフテスト花嫁モノ ★★★★★
いまだかつてこれほど甘い甘い甘すぎる身代わり花嫁モノがあっただろうか?!というくらい甘いです。ベタ甘。

自分の中で最高甘い認定が遠野春日女史の「愛される貴族の花嫁」でしたが、それを超えたかも。

ストーリーは王道中の王道。

現代。
天涯孤独となった仁希(ひとき)のもとに、大企業の創業者の使いとして弁護士がやってくる。
「なくなられたお母様は会長の一人娘でした」
もうね、何万回読んだかわからない展開。

お屋敷に会いに行くと、みたこともない美形の葛城(←運命の相手)が住み込みで働いていて。
「おじい様は少し痴呆で、お母様の蓉子様が生きていて自分と婚約していると勘違いしている。興奮させると心臓によくないので、しばらく話をあわせて欲しい」とのたまう。
女装、スカート、振袖。またそれがよく似合う。
広いお屋敷、することもたいしてなく、触れ合う相手はほとんど葛城だけ。朝も昼も夜も。
一緒にいる時間が長くなればなるほど、二人は惹かれあい、婚約者の振りが振りでなくなる。
もうね、初めてのHからしてベタ甘ですよ。暖炉ですよ、暖炉。
君たち、ノーマルだったんだよね??と聴きたくなるくらい「愛に性別なんて関係ないです」と行間から主張してます。

一応、最後の数ページで仁希が襲われて葛城が白馬の王子様になるエピソードがあり、そこで葛城の出自も明らかになり、愛し合う二人には障害がなくなって、末永く幸せに暮らしました、めでたしめでたしです。

ちょっとささくれだった気分のとき、甘い甘いロマンスに浸れるのでオススメです。
ほんと、やさしい気持ちになれました。
タイトルに偽りあり? ★★★☆☆
 あらすじは説明にもあるとおり、「亡くなった両親は実はかけおち夫婦で、主人公は母の実家の豪邸で病床の祖父と対面。ちょっと認知症気味の祖父は、主人公を娘と混同し、婚約者(自分の秘書)を準備していた」というもの。
 祖父を大事に思う主人公と、会長の病状を心配する秘書との間で「お互い婚約者のふり」をしているうちに徐々に恋愛感情が・・・というストーリーで、主人公はムリヤリ花嫁役やらされてるわけではなく、納得の上秘書と協力して祖父の前でだけ母の振りをするだけというもので、花嫁だからって秘書に襲われたりもしません。秘書も最初は全然その気でなく「すみません、話を合わせてあげてください」という姿勢でしたし。そもそも花嫁にはなりません。婚約者どまりです。結婚式もしませんし花嫁衣装も着ません。それでタイトルに違和感を感じてしまいました。
 ラブストーリーとしては、秘書の過去に何やらあって疑心暗鬼になったりと、少々すれ違いがあるくらいで、それもちゃんと解決します。あとは会長の財産狙い絡みで親戚と揉めるくらいでそんなに呼んでて苦しい展開はありません。
 ベッドシーンはひたすらロマンチックな書き方。個人的感覚としてはハーレクインぽいBLです。