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狼たちの午後 [Blu-ray]

価格: ¥4,980
カテゴリ: Blu-ray
ブランド: ワーナー・ホーム・ビデオ
Amazon.co.jpで確認
昔の名作・・・・・・ ★★★☆☆
 題名から、もっとハードな内容を期待していたが、のんびりした作品。80年代のダイ・ハードあたりと比べてしまうと、ハリウッド映画としては、かなりチープな感じがする。確かに造り物でない、アナログの良さはあるのだが、昔を懐かしむ人たち向け。ブルーレイで見る価値があるかどうか、人によるだろう。
深い悲しみを湛えて、優れたエンタテインメントとして ★★★★★
喜劇的要素をふんだんに盛り込みながら、1972年8月20日に起きた実際の事件が描かれる。主人公ソニー(吹替えではトニー)の動機、えげつない報道陣、本当は何も理解していないのにソニーへの共感や反発をいたずらに誇示してみせる群集など、現代に通じる問題点を見い出せる。ストーリーの根底には深い悲しみが込められていると思うが、たとえそれに同意していただけない方も、キャストの素晴らしい演技には強く惹きつけられるはず。「ゼア・ウィルビー・ブラッド」や「ノーカントリー」と同じく、米国のそれぞれの時代を舞台に人間の精神のありようを捉えきった普遍的な作品。
 邦題「狼たちの午後」については、原題 dog day afternoon が表す息苦しさ・閉塞感が失われ、単なる銀行強盗の話としてのイメージしか伝わってこないのが、とても残念だと思う。
70年代の興奮・・・・ ★★★★★
70年代初頭のニューヨークはブルックリン地区、低所得者層が住むその汚い町の小さな銀行の支店に、ベトナム帰り?の二人(G・カザール扮するサルは、飛行機に乗ったことがないと行っていたが・・・。ベトナムへの兵員輸送は船だったのかな?)が、押し入った。
アル・パチーノ(ソニー)は、一見計画的に見える銀行強盗のリーダーとして、シリアスな演技を見せるが、事件はいろいろなハプニングやエピソードを交えてリアルタイムに進行するので、(時にはユーモアさえ漂う優れた脚本に支えられて)快演している。
DVDで見たのはかなり前のことなので単純比較はできないが、今回のBD化で、かなり映像はクリアになっていると思う。もちろん古い映画のこと、粒子の粗い部分も目につくが、エアコンの切れた蒸し暑い店内での緊張感に満ちたやりとりなど、かなり臨場感に満ちている。
特に、野次馬たちの遠回しの場面では、この頃のブルックリンはまだまだ白人が多く住まいしていたのだなぁと、時代を感じたりしたものだ。アフロヘアの若者や黒人などはっきりと識別できるディテールの細かさは、BDならではのものだと思う。
銀行の向かいの理髪店が警察の現場指揮所になるのだが、その入り口ドアの古びた質感や床の汚れ具合まで、しっかり見て取ることができ、リアリティーが感じられるのである。
映画としての評価は言うまでもないが、BDの画面も是非見てほしいものである。
お勧め!!