「一家に一人レイキヒーラーを！」
みたいな言葉を何処かで聞いたことがありますか？
私もそれが理想だと常々感じています。
そういう意味で実践的であり
「マイホーム・レイキ」と言う題名も理想的です。

ただ、子供の発熱時に冷却シートをすすめている箇所が、
一人の医療従事者として気にかかり☆三つとしました。
高熱の熱発時の冷却手段としては絶対に氷冷をすべきであり、
冷却シートを貼付するということは、
皮膚を被覆することにより鬱熱させてしまうので、
あまり良くないと学びました。
だから、自分の子供には絶対に冷却シートは使用しません。

著者の仁科まさき氏のホームページも、
この著書も素晴らしく尊敬している方だけに、
上記の部分が残念でなりません。

なにはともあれ、
とりあえずレイキ実践者は、一読すべき本だと思います。

ちょっと本の価格が高いように感じましたが、内容は良いと思います。
実際にすぐ使える手の当て方がたくさん載っているし、
レイキを普段から使いやすいように、との著者の思いも伝わってきました。

レイキが普通にあちこちで使われるようになると、健康な人が増えて
世の中も平和な方向に向かうように思います。
生命力の元であるレイキの恩恵が、たくさんの方に届きますように。

　この本が最も効果を発揮するのは、レイキをスクールで学び、その後に家庭で独習する時だと思います。
　スクールの限られた時間の中での習得には限界があり、どうしても不安や自信のなさに悩まされるものです。
　この本では、実践時に知っておくべき重要事項や注意点、不安を解消するためのヒントが目次やタイトルとして効果的に掲げられており、また本文中にも線が引かれて見つけやすくなっています。

　これは著者が、自らの経験や多くの生徒を教える中で培ってきた気付きとノウハウなのでしょう。
　視点を変えれば、実用面を前面に出すことにより、入門者に対してレイキという一見あやしげな言葉から受けるイメージを払拭させる、著者のとても優しい気持ちが込められているものと思います。

　この本はレイキを家庭でどんどん使いこなしていこうという人々が、安心して生活の一部として取り入れてゆくための強力なガイドになると思います。

本著はレイキ本としてはいい本だし、考え方やテクニックに関して参考になる点は多い。
既にレイキヒーラーであるなら、参考資料として手元に置いておいても損はない。レイキに関する情報も比較的わかりやすく、よくまとまっているためだ。

が、下記の点に関しては、他の国内で刊行されているレイキ本と同じような注意が必要になる。

レイキヒーラーの選び方の基準の内容や、現状で流布する様々なレイキ流派への批判に関しては、著者の考えとレイキの見地でのみ通用する基準であり、何らの権威も持たないことに注意が必要である。
突き詰めてみれば、他レイキヒーラーの工夫や独自性を否定しているし、様々なレイキ流派出現の意義や時代性を考慮していない点などは、「結局、この著者もレイキの業界におけるイニシアチブをとりたいだけなのか？」とややげっそりした気分になる。

レイキの実践家としての経験を、著書として読者に紹介してくれるのはとても良いことだし、既にレイキヒーラーである者にとっては「他のレイキヒーラーはこのような考えを持っているのか」と得るものが大きい。
が、結局のところレイキという狭い世界でのみの考えに小さくまとまってしまうのは、上記のような理由から、他のレイキヒーラーの独自性を許容しきれず、かといって自分たちの流派のみが絶対であると言い切れる権利を持たないが故の矛盾であり、煩悶の現れだろう。

なお、既にレイキヒーラーの人ならともかく、これからレイキを学ぼうという人は本著からでは×。
広く全般的にレイキを解説した産調出版の実践レイキ―日本発祥の霊気によるヒーリング&セラピーが入門書として好著なので、こちらをまず参照してほしい。

これを読むと、レイキってあやしいものではない、誰にでも備わっている癒しの力だということがよ〜くわかります。
口内炎を治す方法やら、子どもが中耳炎のときの手の当て方など、
とっても実践的で役に立つ本です。

レイキに興味があってとりあえず一冊買ってみようと思っているなら、
これはおススメ。
スクール選びについても言及があるし、なによりちっともあやしくないから。
とりあえず１２ポジション一定の時間かけてヒーリングしましょ、というのではなく、
子どもがぶつけた、手を切った、そんなときの応急処置的な手当ての仕方が親にしてみれば助かるというものです。