ビー・プロの最高傑作!私の人生に大きな影響を与えた特撮ドラマ。
★★★★★
タイトルが3回変わるというヘンな特撮ドラマだった。当初は「宇宙猿人ゴリ」の側からのドラマを作るつもりだったのが、最終的には、定番のヒーローものに落ち着いた。確か当時は公害問題が大きくクローズアップされていた頃(1970年は、日本で海や河川が最も汚れていた年である。この年は、文字通り「公害国会」だった)で、この特撮ドラマも、子供向けとは言え、当時のさまざまな社会問題をいろいろと雑駁に取り入れており、なかなか興味深いものだったと記憶している。とはいうものの、ビー・プロがやると、ドラマがあまり重く暗くならないのが、良かった。特撮技術やストーリー、シナリオ、役者の演技など、60年代の円谷プロのものと比較しても、低い評価を受けざるを得ないが、前述のような現代的なテーマへの大胆な取り組みや、奇想を旨とする、シュールな怪獣デザイン(怪獣の名前の付け方が実にテキトー)といい、力の抜けた、サラリーマンっぽい、どこか飄々とした主人公のキャラといい、実にみずみずしい魅力に満ち溢れている。スペクトルマンこそ、決して忘れてはならない70年代の特撮ドラマの金字塔である。
正統派ウルトラシリーズの亜流
★★★★☆
地味なコスチュームのヒーローと決してカッコ良くない怪獣。キャラの中で一番はゴリとラーでしょう。円谷作品以外のヒーローものと比べても、異色の作品ですね。今なら修正されるであろう主題歌の歌詞が、さらっと流れています。マニアックで、独特の世界観にはまってしまいました。放送当時小学生で、毎回かじりついて観ていました。怪獣を倒した後、さっそうと帰って行くウルトラマンより、エネルギーを使い果たして倒れるスペクトルマンにより愛着を感じていました。最終回も、自分で帰るのではなく、ネヴィラ遊星に運ばれて行くんですね。お疲れさまでした。と言わずにはいられません。
普遍的魅力に溢れた傑作です!!
★★★★★
僕が三歳になって一週間位に本作の本放送が始まったのですが、服を着て喋るゴリラ達を初めて見た時の衝撃は今でも忘れられません。加えて主役の蒲生譲二がどう見ても二枚目半なことにとても親近感を覚えました。子供の僕は譲二お兄さんが大好きだったのです。そして肝心のスペクトルマンですが、正直言って見た目はかなり微妙、しかも決して弱くはないものの、スタミナ不足ですぐにバテるのです。ヒーローとしては少し哀しいのですが、譲二がそのまま大きくなっただけのそんなスペクトルマンが僕はやはり大好きでした。ただ、これはあくまでも子供の頃の思い出。‘今見たらどうだろう?’と思いつつ本当に久しぶりに見たのですが…何と大人になった今の方が楽しく見れました!!ただ、考えてみると、面白い話・魅力的な登場人物達・印象的な歌とBGMが揃っているからそれは当然のことなのです。特撮技術がどうのなんて些末事に過ぎません。というわけで、ウチの子供達共々楽しく見ています。みんな譲二お兄さんとスペクトルマンが大好きです!!
これは放送してた頃を知ってる者達が懐かしむ物
★★★☆☆
1971年の1月頃から放送が開始されたらしいけど6月生まれの俺は当時まだ3歳であまり観た記憶がないです!どっちかと言うと3ヶ月後に放送が始まった円谷プロの帰ってきたウルトラマンの方が夢中で観てました!スペクトルマンを観た記憶があるのは俺が小学生の頃にやってた夕方の再放送です!でも同じ巨大ヒーロー物のウルトラマンシリーズとはかなり異なり違ってたので余り夢中になる程ではなかったので、記憶も飛び飛びになってます。63話も続けて放送してた事は全く記憶になく、5年前にフィギュア版のBOXが出た時に知りました。そんなに続く程人気があったとは知らなかったので意外だったから驚いて、もう1度ちゃんと観ようと思って近くのTSUTAYAで購入しました!覚えてないシーンの方が多かったので初めて観た感覚に近い感じで観れて覚えてる場面は懐かしくて良かったです!しかしこの作品は今から36年前に放送してたため、当然アナログの時代!現代のようにCGじゃなく合成技術やオモチャやミニチュアを撮影に取り組んでた時代です!今ならウルトラマンが空を飛ぶシーンを観るとCGで本当に飛んでるみたいに観えるけど昔はオモチャの人形にピアノ線の紐で吊るして、いかにも空を飛んでるように観せてた!まだ3歳〜5歳位ならともかく小学生以上の年の子供は騙せません!CGが当たり前の平成版のウルトラマンや仮面ライダーシリーズを観てる眼の肥えた現代の子供達が果たして喜んで観るかどうか微妙です!
やっと安いのが出ます。
★★★★☆
うしおそうじ氏の本(「スペクトルマンVSライオン丸」)も研究本(「ピー・プロ70’sヒーロー列伝@スペクトルマン」)も一峰大二氏の漫画(復刻版)も買いましたが、本編を見たのは子供の頃の一度きりです。
やはり今までのDVDボックスは高すぎて買う気は起こりませんでしたが、今度のBOXは前の半額以下になったので買う気になりました。
今見たらものすごくつまらないかもしれないけれど、それでも見るのが楽しみです。
楽しみにしているエピソードは以下の通りです。
特に第40・41話は子供の頃に見て泣いた覚えがあります。
第11・12話 「巨大怪獣ダストマン出現!」、「よみがえる恐怖!!」
第32・33話 「よみがえる三つ首竜!!」、「SOS!!海底油田」
第40・41話 「草笛を吹く怪獣」、「ガス怪獣暁に死す!!」
第48・49話 「ボビーよ怪獣になるな!!」、「悲しき天才怪獣ノーマン」
完全にお勧め&悔しい
★★★★☆
本作は、「愛の戦士レインボーマン」や「サンダーマスク」「怪奇大作戦」のように、現代では非常に際どい表現を含んだシーンが有り(昔から問題にならない「ウルトラQ」も結構酷いと思うが...)、頭部フュギュア付きの商品発表時に、即、予約してしまったもの。 「怪奇大作戦パーフェクトボックス(LD)」の時にように「予約していて良かった」を狙ったのですが... その頭部の大きい事! 角?部分まで含めて直方体の箱に入れているのですから当然ですね。 折角のジュエルケースの意味も無い(涙)。 ただでさえ、収納に困っているのに... しかし、本作の面白さやスペクトルマンの格好良さ、特典の見事さは、本当に文句無し。 確かに稚拙な部分や、常識的に考えておかしな部分も有りますが、それらを吹き飛ばすパワーに溢れています。 デーモン小暮閣下が、特撮・アニメソング3傑に挙げたのが、「宇宙猿人ゴリ」の主題歌。 これも名曲です。 安く、小さくなった、今が最高の買い時なのでは。 私自身が、こちらのバージョンで欲しかったので、星1個減。 実際には、頭部付が星4つ、こちらが星5つという感じです。