吸血鬼と人間の価値観の違い
★★★★☆
吸血鬼たちの存在が明らかになり、
人間社会での共存が始まったばかりのパラレルワールドが舞台。
アメリカの南部、ボン・タンという田舎町で
バーのウェイトレスとして働いているスーキーは、人の心が読めるテレパス。
そして心が読めない吸血鬼ビルと恋人になったが
吸血鬼たちとの契約により、彼らのためにテレパスの能力を貸すことになった。
今回は、ダラスで発生した吸血鬼拉致事件を探ることになるが。。。
メインの事件は上記の、吸血鬼拉致事件にまつわるお話ですが、
他にもスーキーの同僚の殺人事件や、
酒神バッカスの巫女にスーキーが襲われたりと
複数の事件が絡み合ったお話です。
吸血鬼であるビルとの恋愛生活にひたるスーキーですが
価値観の違いと、圧倒的に危険度があがった生活に悩みも多い日々。
前回ではバーのオーナー・サムが、そんなビルの対抗的存在として描かれていましたが
今回のその位置は、長老吸血鬼エリック。
……どうもサムといい、エリックといい、ライバルのほうがカッコいい気がします。
なので、スーキーが揺れる気持ちが、わかる……。
事件のほうは、あいかわらず血なまぐさい。
さくっと人や吸血鬼が死んでしまうのと、被害者がよく知っている人だったりするダークさは
自分としてはちょっと辛いです。