魂が洗われるハートフル・クリスタル・ボイス
★★★★★
ポップス界の最高の女性ボーカリストであり、エンターティナーであるバーブラが、いつもながらの、気負わず、自然体の素晴らしい歌唱で、クラシックを聴かせます。
予想を遥かに超えたハートフル・クリスタル・ボイスは、選曲の良さと相俟って、これ以上ない癒しを与え、それはまるで魂を洗ってくれるかのようです。 いや、私の好きな〇〇の□□はもっとだとおっしゃる方、そのアルバムを聴かれた後でこのアルバムを聴いて下さい。 洗い落とせなかったものを綺麗にしてくれます。
この先ずっと聴き継がれてほしいアルバム
★★★★★
このアルバムのことは昔から知ってはいたのですが、以前はあまり興味がありませんでした。最近のクラシックとポップスのクロスオーバーのおかげで、サラ・ブライトマンなどをよく聞くようになり、ぜひこのアルバムを聞いて見たくなりました。サラのクリスタルソプラノヴォイス
に慣れた耳には最初ちょっと物足りなさを感じたのですが、繰り返し聞いているうちに、バーブラがクラシック唱法に頼らずに自分流に完全に消化し、なおかつフィリッパ・ジョルダーノの時としてはずしすぎるような事もなく、抑制のきいた、それでいてまろやかに歌い上げていて、
やっぱり、さすがはバーブラと改めて20世紀を代表するエンターテーナーだと感服しました。特に5曲目と9曲目がお気に入りなのですが、他の曲もやはりすばらしく、私にとっては、はずれはありません。ある意味においてサラよりも肩の力を抜いて聞くことができます。若い世代にとってはバーブラはもう過去の偉大なエンターテーナーかも知れませんが、若い世代にも是非聞いてほしい、この先いつまでも聞き継がれる事を願ってます。
素晴らしいディスク
★★★★★
ずいぶん以前(かれこれ15年前か)に友人が「ストライザンドにいいアルバムがある」と、このディスクの中の1曲(トラック8のシューマン作曲〈月夜〉)をダビングして送ってくれた。すばぬけてきめの細かい歌唱に感嘆したものだったが、ディスクをもとめて全10曲をきいてまことに堪能した。このディスクでストライザンドはドイツ語、フランス語、ラテン語からヴォカリーズまでをカヴァーしており、その能力にも驚くが、弱音でゆっくりした曲(このディスクはそうした曲が-よくこれだけストライザンドにぴったりの曲ばかり選んだものだと感心するほど-選ばれている)における彼女のクリーミーで特上の美声の「のび」が素晴らしい。クラシック界でもこれだけ歌えるソプラノがいるかどうか。全部が全部クラシック臭いのもなんでしょうから、ということで最後の「I Loved You」で彼女のポップ感覚が全開になる企画も憎い。
透明感。
★★★★☆
Streisand barbaraの1976年リリースのこのCDは、一つの衝撃ともいえる何かを与えられたように思う。
クラシック歌曲の歌い方は世界中で常識とされている歌い方があり、それは「ベルカント唱法」である。
しかし、バーバラはクラシックの歌曲を彼女らしい歌い方で歌い上げ、このことは従来のクラシックファンの常識を覆すほど、透明感のある響きを醸し出すことに成功していると思う。
ラフマニノフのヴォカリーズはとくにオススメ。
ポップ歌手のクラシック歌曲--フィリッパよりずっと面白い
★★★★★
はじめ鼻につく変な歌い方が気になったが、なんどか聴いているうちに面白くなってきた。フィリッパ・ジョルダーノなんかよりよっぽど味わいがある。その筋が好きな人は必聴!あるいは、(私みたいな?)クラシックに聞き飽きた人、それでも歌曲を聴きたい人に最適!しばし楽しい世界に浸れます。