メンタルにフォーカスした卓越した本です。
★★★★★
数あるFX解説本の中ではかなり異色で内容も深いと思う。通常のFX本は初めてのFXとか、こうして儲かったとか、FXでのチャート手法などが一般的だが、FXに対するメンタルな部分が書かれた本は少ない。
FXだけでなく、株式など相場に対する最終的なアプローチはマネーマネジメントと適切なストップ(いわゆる損切り)によるリスク回避であり、自分の心をコントロール出来ないと筆者の言う「勝ち残り」は非常に難しいことはほぼ自明の理であろう。筆者が選んだ7人全てが適切かどうかは分からないが、7名の手法をマトリックス化している所が分かりやすく、また読者の立ち位置を認識するのに役立つかもしれない。
また、最終章の「急」では筆者のFXに対する愛情とトレーダーの進化の必要性には感銘を受けた。ただ、掲載されているチャートが見にくいこととと、筆者の風貌が少しこわそうなところはマイナス。ブログも書かれているようなので、日々のFX投資の参考に出来るかもしれない。
7人の師から勝ち残りの秘訣を学ぶ
★★★★★
為替の基本的な知識はひととおり習熟し、よりステップアップしたいFX好き(ここが重要)に向けられた本です。
為替相場の世界で長年勝ち残った7名のトレーダーの体験談、トレード手法、心構えやリスク管理法が紹介されています。
各トレーダーは経歴が違えば取引スタイルもさまざま。ハイレバレッジをかけたスキャルピングを得意とするトレーダーも居れば、スイングトレードでガンガン利乗せを重ねるトレーダーもいます。
本書のねらいは、初めに「3年稽古するより、3年師匠を探せ」という言葉にあるように、先人の知恵を学ぶこと。自分に合っていると思った手法はそのまま真似るのもよし、違うとしても学ぶところは多いと思います。
そして最終的にはオリジナルの手法に高めることができれば、いかなる場面においても勝ち残れるようになるのかもしれません。
7人のFXで勝ち残っているトレーダーの話
★★★★☆
7人のFXで勝ち残っているトレーダーの話をFXの専門家がまとめた本である。
7人の中には専門ディーラーもいれば、大成功を収めた個人投資家、さらには日本人だけでなく、中国人、アメリカ人がいるなど多種多様である。国際的な通貨を売買するFXならではの人選なのかもしれない。
また、7人のインタビューに加えて、筆者のメモとポイントが書かれているのが分かりやすい。終わりの章に「7名の誰を師とするのか」と書かれているが、結局「読者が自分で決めろ」的な結論が少し不親切。ただ、FXを愛して努力し、進化を続けていけば「勝ち残り」が出来ることは間違いないと思われる。筆者のブログで日々勉強を続けていけば勝者となれると信じたい。
FXの初心者には内容が難しいと思われることと、表紙や中も赤を基調としており、目に痛いのは読者の評価が分かれるところか。
お勉強に飽きた方はご一読を
★★★★☆
テクニカル分析はもちろん、資産管理について
自分に合った良書と思える本は多い。
けど、それは一般論プラス著書の一つの見方だったりする。
それはそれでよいし、だからこそ、自分のために、いろんな本を
手にとって勉強しないといけないと思う。
でも、わがままかもしれないけど、、
一冊だけで多くのものを汲み取りたいと思う気持ちもある。
同書は、7人のトレーダーの考え方の(一部が)まとめて読めるという意味で良い。
一般的な”お勉強”に疲れたら一読をオススメする。
ただ、これからFXに入る人は、まず”お勉強”の入門書なんかを
一冊でも手にとってからでないと、拾えるものも拾えないと感じた。
お勉強に飽きた方、煮詰まってる方は、ご一読を