努力
★★★★☆
この本を読んでいて、山里亮太さんは努力家だなと思いました。お笑いと言えば、軽いノリのイメージですが、かなり努力して夢をかなえたのだなと思いました。芸からは感じられないコツコツタイプを彼の人生、大いに見習う部分があるなと思いました。勇気を与えてくれます。
半生記ですとしか…・
★★★☆☆
著者が“足軽エンペラー”として『ガチンコ』に出演していた頃と、“南海キャンディーズ”としてM−1グランプリ2004で準優勝して以降しか私は知らないが、劇場にレギュラー出演する権利を得る投票システムのえこひいきによる苦難や、発表の場としてBARとめぐり合いそこでライブを続けながら面白さを追求していき、それがM−1へとつながっていく件は、舞台の裏側が書かれており興味深かったが、さすがに巷で噂されているM−1決勝進出者は決められている話は書けなかったようで物足りない面もある。
他の芸人についても詳しく書かれているわけではないので、南海キャンディーズファンに限ってお薦めという意味で☆3つ。
新書っぽくないけど面白い
★★★★☆
2度のコンビ解散。しずちゃんとの出会い。マネージャー片山氏との出会い。
M−1準優勝。挫折。そして復活。
けしてお笑いの天才ではない山ちゃんが、努力を重ねていく姿に心打たれます。
特に3章の「出発」は、仲間に支えられ自信を取り戻していく様に、
おもわずほろっとさせられ、夢に向かって頑張る活力をもらえます。
また、「自分の主張を、相手に反感をもたれずにどう伝えるか」に対する苦悩は、
多くの人が共感できるものではないでしょうか。
年末に「Qさま」で解散どっきりに引っかかり泣いていた山ちゃんですが、
あの涙の背景には、こんな歴史があったのだなぁ。
「弱さ」と向き合う「強さ」
★★★★★
山ちゃんという人間が、いかに魅力的であるかを思い知らされました。
彼は、自分には「才能がない」と知ったうえで、それでもお笑いをやっていくにはどうすればいいかを必死に考え、模索し、多くの失敗や挫折、ときに栄光を掴みながら、一歩ずつ前に進んでいきます。
彼の言葉が私の心に響いたのは、きっと彼が「普通の人」だから。カリスマ性のあるいわゆる「天才」より、言葉に思いが込められている気がしました。
自分の欠点を認め、それを補うための努力を決して怠らない。出来そうで出来ないことを、山ちゃんはずっとしてきた。だから「今」そして「未来」へ繋がる…。
山ちゃんが好きな人はもちろん、むしろ、山ちゃんを嫌いな人にこそ、読んでほしい一冊です。
でも、こんな風に考えられる山ちゃんには、やっぱり才能があるんだろうなと思いました。
能ある鷹は、自分の爪に気付いていないだけなのかも。
新書に恥じないクオリティ
★★★★★
お笑いでお馴染みの南海キャンディーズの山ちゃんの自叙伝。
自分は天才でないが、その上でどう生きていくかということが描かれている。
生きていく上で自分の中で上手くいっている時と、いっていない時を非常によく、そして冷静に分析している。そのなかで、いい状態を保つ事に関しても努力はみられますが、それ以上に如何にして悪い時を乗り越えるかということに関してよく考えた人なのだということが伝わってきた。
印象に残った一説として次の様なものがある。
「何か一つ自信が持てるものさえあれば、他のマイナスの要素をプラスに転じさせることができる。だからその自信の持てる一つを作るためにはひたすらにがんばったほうがいい。がんばるものを見つけたとき、それがもたらす効果は自分の思うより以上に絶大だった。」
その他にもこの人独特の表現が各所に散りばめられており、飽きることなく最後まで読みきることが出来た。抽象的な論理に終始するわけでもなく、単に自虐ネタや笑い話などを連ねているだけではなく、両方が新鮮な割合で入っている本。お笑い芸人が新書?と思いましたが、侮れないと思います。