懐かしい
★★★☆☆
1作目は傑作。だが2作目は・・・でも,やっぱりセットで観たい。ジェイク(ジョン・ベルーシ)が亡くなった歳を,いつしか10年近く追い越した。ずっとブルース・ブラザースの続編が観たかった。
傑作の続編は,傑作と同じレベルでは評価されない。同じ路線ならば,かなり大規模なスケールアップがなければならない。そうでなければテイストを少し変える必要がある。傑作の続編は,かくもかように難しいことを再認識させられた。
勝手に選ぶ続編の成功例は,椿三十郎(1作目は用心棒),Rocky2(3以降は同窓会),エイリアン2,バック・トゥ・ザ・フューチャー3(2は繋ぎのための駄作),デスペラード(1作目はエル・マリアッチ),スパイキッズ2
ターミネータ2と,スターウォーズ帝国の逆襲が,合否微妙なライン。
20世紀の遺産 ソウル・ミュージックに捧げた映画、
★★★★★
前作がまだ若かった監督・出演者・スタッフ達の映画と音楽に対する深い愛情が若さゆえのエネルギーに溢れた力技が連発された傑作とすれば、なぜか一部では評判の悪い本作は、いまや大ベテランの製作者達のソウル・ミュージックにたいする一途な思いが痛いほどにひしひしと感じられるプロフェッショナル娯楽映画、評者個人としてはビートルズ「ホワイト・アルバム」、プリンス「サイン・オブ・ザ・タイムス」並に製作者たちの喪失感のようなものが感じられる名作、
ルイジアナに向かう途中、棄権したくなったメンバー達に路上ででまかせの様に語るダン・エイクロイド得意の大演説、ギャング・スター・ラップやテクノやディスコ音楽ばかりになっていいのか、俺達がソウル音楽をやらなくてどうするんだ!?こそ本作の核だとおもう、
世紀末以降、ビートルズの同世代と後世代ミュージシャン達が還暦を前に突然のように大挙して再活動を始めたのも、まったくこのダンのせりふと同じいらだちからからであることはもっと知られていい、もしこのままヒップホップ全盛が続き1950年だから70年代にかけて洗練を重ねた大衆音楽への敬意が損なわれる事への深い憤りが本作が世紀末直前に製作された大きな要因なのです、
以上の点から音楽に興味が無くアクション・コメディの可笑しみと痛快さを強く望む観客には前作ほどの訴求力が無い事はもちろんであることを前提に鑑賞する事をお奨めします、
映画としての出来は星3つですが音楽DVDとしては星5つ
★★★☆☆
映画としての出来は明らかに前作の方が上です。
ジョン・ランディスが楽しみながら作ったであろうノリの良さ!信じられないカーアクション!!そして生きているジョン・ベルーシ!!!
おそらく、続編はそれほど楽しくは監督できなかったんであろうか、ランディスも・・・と思えてしまう箇所は随所にあります。
ただ、それを差し引いても楽しいのがライブシーン!
クラプトンがB.B.キングの隣にいると、まるで小僧のようにに見えてしまいますが、おそらくその状況をクラプトン本人が一番喜んでいるんだろうなあ・・・と思いました。
さすがのブルースブラザースバンドも、B.B.率いるルイジアナ ゲータレードボーイズの貫禄の前には太刀打ちできません。
映画としての出来は悪くとも、ライブシーンを見ていると幸せな気分になってしまいます。
間違いなく五つ星!
おそらく、B.B.やボー・ディドリーが生きているうちに作ってしまいたかった映画だったんではないでしょうか?
「よい映画」を追求している人には勧めませんが、ブルース好きな人には必見です!