完成度の高い演奏
★★★★☆
全体的に演奏の完成度が高いが、録音が悪いのは残念だ。録音当時の技術的な問題もあるが、そもそも、こうして発表されることを想定していなかったものと思われる。最近の手法でかなり改善されていて、昔のプライベート盤のようなことはないが。
1曲目、演奏が馴れすぎず、新鮮な感じでレコードの演奏に近い気がする。
2曲目、馴れた演奏で完成されている。他のライブ音源と大差がない。
3曲目、演奏がかなり良い。ミスが少なく、レコードにかなり忠実。リズムのグダグダもなく完成度が高い。
4曲目、これも完成度の高い。
5曲目、一番の見せどころであるクラッシックぽい、ベースとシンセの掛け合いのところが、うまくフィットしていない。残念。
6曲目、コーラス部分が良い。3コーラス目に、少しオリジナルとは違ったアレンジを加えているがそれが良い。
珍しい曲も収録されているので、これは買いである。
全盛期のライブ音源
★★★★☆
イギリスのクラシカルロックバンド、ルネツサンスのライブ音源。2008作
アメリカ、フィラデルフィアでの1978年のライブ音源を収録したもの。
1曲目はアルバム「お伽話」からの“Can You Hear Me”で幕を開ける。
定番曲ながら、歌姫アニー・ハズラムの瑞々しい歌唱はやはり素晴らしい。
「燃ゆる灰」からの“Carpet of the Sun ”をはさんで、「四季」からのダイナミックな大曲
“Day of the Dreamer ”へと続いてゆく。オーケストラはなくとも、美しいピアノの音色や
バンド自体の演奏も全盛期ということで安定しており、発掘音源にしては音質もまず良好だ。
ラストは「運命のカード」収録の“ Things I Don't Understand ”。ファンならば聴いて損のない音源だろう。
Renaissanceの一番円熟していた頃のライヴ
★★★★☆
1978年Renaissanceが一番円熟している時のライヴ。78年といえば、オリジナルではA Song for All Seasonsが発売された年。そのアルバムからタイトル曲と"Northen Lights"が収録されている。他、Novellaからは"Can You Hear Me?""Midas Man",ライヴの定番である"Carpet Of the Sun",最後はTurn of the Cardsから"Things I Don't Understand"とどれもおなじみの名曲のオンパレードである。とくに"Midas Man"での後半のAnnieの高音は聞きどころ。ライヴは多くあるが、この時期のライヴはそんなにないのではないでしょうか。久々の発掘にファン必須の一枚と思われる。