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John Coltrane & Johnny Hartman (Dig)

価格: ¥1,741
カテゴリ: CD
ブランド: Impulse Records
Amazon.co.jpで確認
ジョン・コルトレーンが1962年後期から1963年初期にかけて収録した全曲バラードの3枚のアルバムのうちの一つだ。ジョニー・ハートマンを起用したのは明らかにコルトレーンの提案で、その深みのある声はコルトレーンのテノールと完璧に調和している。My One and Only Love, Lush Lifeの決定版の解釈など素材も吟味されている。マッコイ・タイナーのピアノがそのハーモニーにさらに奥行きを加え、これらバラードの音階の格調を保っているが、過度にセンチメンタルにはしていない。すべての演奏者が歌の深い構造まで理解しており、本質的でエレガントに演奏することを恐れていない。このジャズは見事だ。 --Michael Monhart
sacd盤が良い ★★★★★
ご存知とは思いますが、この盤はSACDでも販売されています。このSACD盤には何とステレオ録音が収録されており、オリジナルのモノ録音とはまた違った音が聞けます。私はステレオ録音のコルトレーンの咽び泣く音が大好きです。興味ある方は廃盤になる前に購入をお薦め致します。
「粋」と「艶」を極めた男が主役、6編の夢物語 ★★★★★
1963年発表。男性ヴォーカル盤の金字塔の一つとして名高い作品。

知名度の高いジョン・コルトレーン側から語られがちの作品だが、作品全体のトーンの基調を決定し
ているのは、ジョニー・ハートマンの粋と艶を兼ね備えた絶品バリトン・ボイスである。
この頃コルトレーン自身はより前衛的な作風への過渡期だったが、本作に関してはハートマンの落
ち着いた声に合わせるべく、滑らかだがハートマンと対等に主張し合う絶妙な立ち位置の演奏をする。

本作は全てミディアム〜スローで固められたバラード集。全6曲30分程というコンパクトさだが、2人
の主役と彼らを脇で固める他メンバーの濃厚な演奏により、聴き終えた後素晴らしい余韻が残る。

1曲目「They Say It's Wonderful」の冒頭、マッコイ・タイナーのピアノに続き、ハートマンの声がそっ
と忍び込む瞬間から、聴き手の目の前に大都会の夜景が広がる。ハートマンのフレーズ毎に体を
愛撫する様な粘性の高い歌唱法は、本盤での「間」を活かしたロマンティックなバラード群に嵌り過
ぎている。
ハートマンの歌唱とコルトレーンの演奏は基本的に交互に現れるが、コルトレーンの演奏はハート
マンが演じる主人公が言葉にできない心情の部分を代弁するが如く、ハートマンの歌唱法に倣った
音色を出しており、二人の演じる主人公像に全くブレが無いのが素晴らしい。

人生や恋に深く思慮する男を主人公とする6編の絶品ドラマに仕上がっているが、個人的な白眉は4
曲目の「Lush Life」。作曲者はビリー・ストレイホーンという人で、デューク・エリントン楽団のお抱え作
曲家として「A列車で行こう」等の名曲を産み出した。難曲として知られ、冒頭から目まぐるしく変わる
複雑な和声進行や、間の持たせ方、哲学的な内容の詞の解釈等「ヴォーカリスト泣かせ」の曲である
が、上手く歌唱が嵌った時の曲の素晴らしさは絶品である。ハートマンは冒頭部分を実に淡々と言葉
を流すように歌い、徐々に感情を深く込めていく。また中間部分でのコルトレーンのソロ・パート演奏
が絶品だ。曲の終盤、ハートマンが徐々にキーを上げ曲を締める部分の美しさは聴き手を確実に昇
天させる。
少なくともヴォーカルでは、本盤収録の彼の解釈以上の美しさを持つ「Lush Life」の歌唱を知らない。

作品は哀愁溢れるミディアム曲「Autumn Serenade」でしっとりと幕を閉じる。個人的には、主人公の
男が秋風強いセントラル・パークにて、コートの襟を立てながら足早に彼方へ消えていく情景が浮かぶ。

作品が終わった後もなお、聴き手に残されるほろ苦い余韻にしばらく浸っていたいと思わせる。

きっと永遠に色褪せることが無い、一人の男が織り成す至高の夢物語。
低音の渋い声に魅力を感じる方は、「ジャズ」等という枠を一切忘れ是非聴いてみて頂きたい。
男性ヴォーカルが好きな全ての人に。 ★★★★★
ジャズに興味がなかった人も ジャズを聴きだした初心者の人も そして長くジャズを聴いてきた人も...
男性ヴォーカルがこんなに素敵なものだと実感できる逸品です。
ハートマンの優しく深みのある歌声にそっとコルトレーンのテナーサックスが寄り添い...
これほど心安らかに聴けるジャズも比類無いものです。
もう35年以上も聴いているのに聴くたびに安らぎを感じます。
心の襞に染み入る絶品 ★★★☆☆
紛うことのない名盤である。ハートマンの甘い歌い口は嫌いではない。しかしこれはやはりコルトレーンとのデュエット・ハーモニーを堪能する盤である。サックスはアフレコだそうだが、コルトレーンの歌うような、それでいてハートマンを引き立てるしみじみとしたテナーは心の襞に染み入る絶品である。疲れた今宵、この曲調に浸りながらバーボンのロックを傾けられる至上の時間に乾杯!である。
John Coltrane & Johnny Hartman ★★★★★
感動無しでは、聴けません。ハーマンのボイスとコレトーンのサックスが涙ものです!!