実験をするときに、例えば論文を参考に、何か試薬を初めて使おうとすると、使い方がわからないということも結構あるかと思います。
水に溶けると思って溶かしたら、全く溶けなかったとか。
保存はどうすればいいのかとか、安全性はどうなんだとか。
そのあたりについて記載していてくれるので、お目当ての試薬が載っていれば参考になると思います。入手先やカタログ番号も記載していてくれて便利です。
問題は、例えばSIGMAのカタログと比較すると、この本は半分ぐらいの分厚さしかなくて、記載がより詳しいということは、当然収載されている試薬の数に、限りがあります。
実際に使ってみると、調べようと思った試薬の2〜3割しか載っていないという印象ですね。
これは、実験内容にもよって異なるとは思いますが。
「中見」で索引が見れますので、一度確認してみてから購入されることをお勧めします。
まあ、一冊手元に置いておいて悪くはないと思いますが、もう少し収載量を増やしてもらえればというのが感想です。