裏ワールドイズマイン!
★★★★☆
新井秀樹の作風は、秩序ある閉鎖的な「世界」に混沌をもつ「主人公」を投下させて
大暴れさせ、周囲を巻き込むうちにその周囲の人間性や関係性の生々しさをえぐりだす
という手法が多いものでした
例えば『シュガー』ではボクシングという秩序(枠組み)に、あの『愛しのアイリーン』では寒村という
枠組みです。また『宮本から君へ』なら会社組織という枠組みだと言えると思います。
ある種の執着すら感じるほどそういう作風に固執していて、そういう意味で僕は新井秀樹はとてもユニークだと感じていました。
こうした彼の作風でも、風変りと思えるのが『キーチ』『キーチVS』『ザ・ワールド・イズ・マイン』で
枠組みそのものをあえて規定しないという設定を意識的に選び、ある種失敗しながらもある種大成功に導いてしまう
のも(『キーチVS』は未完ですが)その力量だと思います
そういう意味では失敗と成功を作品の内部に混在させ傑作に仕立てることができる特異な才能をもっている作者なのです
さて、前置きが長くなりましたが、今回の『SCATTER』には既存の秩序(枠組み)を破壊・崩壊させるような
圧倒的な力をもった特定の主人公は登場しておりません
また、以前の作風に特徴的だった秩序ある世界という枠組みもあえて存在していないようです
複雑で無秩序な各々が直面する日常世界が交錯していく群像劇で、その序章であるこの1巻は
ただ、秩序ある世界を暴力と破壊で混沌に導いていった、あの世紀末黙示録とすら謳われた『ザ・ワールド・イズ・マイン』の逆世界の姿として映るかのようです
それは裏面『ザ・ワールド・イズ・マイン』と呼んでもいいのかもしれません
僕はこの作品に他の新井秀樹作品にはない可能性を感じています
この物語の終局まで見極めて、また僕のこの期待がどう帰結したかについて語ります(最終巻のレビューの予告です)
新井英樹は作者買いでOK
★★★★★
小学館、講談社では連載出来ない無茶苦茶な内容
とりあえず山口貴由と新井英樹は作者買いしとけば間違いない
新井英樹らしいド変態のウ〇コ、チ〇コ、マ〇コ漫画です。
★★★☆☆
とりあえず、ウ〇コ、チ〇コ、マ〇コがたくさん出てきます。
1巻を見た限りでは、変態色が強いです。
まだ、なんとも言えない。
性なるヒューマンドラマ
★★★★★
これまで色んな形や色で人間賛歌を歌ってきた新井英樹の新作は、やっぱり今回も凄く濃いヒューマンドラマだった。
今回のコミックビームでの連載で、聞いたときには
「え?講談社や小学館じゃなくて?」って思ったけれど、今まで付いていた堅苦しいテーマというか
イメージがうまくほぐれていて、新井英樹が苦手だった人も、ちょっといい感じに読めるかもしれない。
それでもやっぱり核となる部分の新井英樹は、やっぱり変わらず生き生きとしたカオスっぷりで、
このSCATTERでも変わらず、そのカオスは健全にブチまけられていると思います。
交わることのなさそうなそれぞれの濃い人間が、無茶苦茶に交わっていくその様は、今のようなおかしな時代にはとってもしっくりくる!
面白い。早く続きが読みたいもんです。
漫画界の笑い飯
★★★★★
やはり今回もスロースタートです
続きが気になる〜