ブラック・アイド・ピーズは、しばしばア・トライブ・コールド・クエストのサウンドに似通っていると非難されてきたが、本作ではウィリアムとメンバーたちは意識的にサウンドの幅を広げている。ただ問題は、やり過ぎたことかもしれない。タイトルが示すとおり、よく知られたファンクの要素を（ストレートなロックンロール・トラック「Anxiety」を唯一の例外として）片っ端から取り入れ、そのすべてをヒップホップ的なスタイルに詰め込もうとしている。その実験的な精神は立派だが、本作の場合、その試みはやや苦しまぎれで、とっちらかった印象をあたえている。本作がグルーブに乗るのは、ディスコ調の「The Boogie That Be」で、新メンバーのファギーのみずみずしくガーリーなボーカルが全面的にフィーチャーされたときだ。（Rebecca Levine, From Amazon.com）