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桜ハウス (集英社文庫)

価格: ¥500
カテゴリ: 文庫
ブランド: 集英社
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テンポが良くて読みやすい ★★★☆☆
主人公の蝶子の目線を軸に、それぞれの登場人物のキャラクターと、そのちょっとした人間模様が読みどころ。
熱くないけれど、冷たくない。明るくないけれど、暗くない。少ししっとりして、ほろ苦い。
そんな感じの空気が流れている本でした。

テンポが良くて読みやすい本でした。
ただ、私は登場人物達にあまり感情移入できず、後半出てくる初老の男性にもあまり好感を抱けませんでした。
好みでしょうか。
ほのぼのあわあわ。。。。 ★★★★☆
「むりやり結論を出そうとすると、あとで反動がきて、ものすごい罪悪感におそわれたり、
自分が抱え込めない分だけ他人のせいにしてその人を恨んだりするようになったりもする。だから、
いまは、もう少し様子を見てたらどうかな」
なるほどなあ〜と思った作中の中に出てくる文章です。
年齢をこえた女の友情物語 ★★★★☆
女子校的なノリがあるんだけど、
最後の章に出てくる初老の男性が作品の雰囲気を大きく変えます。
料理もアイロンも家事はなんでもこなし聞き上手。
一緒にいて疲れない大人の男。

それぞれ男の好みはまったく違い、
その点では争わずにすんできた4人だけど、
深刻にはならずとも
「この人にプロポーズされたら考えてもいいかなぁ」とみんなが淡く思ってる。
年齢も生き方もバラバラな4人なのに
最終的に求めたくなるのは
やっぱりこういう男性って所に面白さを感じました。

私も女だからわかりますよ、この気持ち・・・。

女同士ってそれぞれの欠点を見つけることで己を反省したり、
競い合ったりすることによって「いい女」になっていくものなんですね。

年齢を超えた友情関係もうらやましく、
「女同士」がとても気持ちのいい作品でした。
外見も、羽振りも良いわけではない。しかし女4人の心を捉えてしまったこの男とは? ★★★★★

昔『桜ハウス』で共に暮らしていた4人。
最初の3章は、4人の当時のエピソードや、
現在の暮らしぶりが描かれている。
しかし最終章では、それまでとは毛色が変わって、
今まで主要人物としては出てこなかった『男』が登場する。

そして、性格もタイプも全く違う4人の女たちが
こぞってアイドルのように慕い崇めたのは、
白髪頭で初老で金回りも良いとは言えない、彼だった。
彼は一体何者なのか。

この初老の男性の描き方がうまい。
外見上の格好良さなどとは全く次元の違うレベルでの
彼の人間的魅力が、余すところなく描かれている。

あと、桜ハウスの家主である蝶子が、亡くなった伯母から
一戸建ての家を譲り受ける事になった理由が面白い。
それは、蝶子が30年近く毎年欠かさず伯母に送り続けていた、
年賀状だった。

こういうこともあるのだろう。
本人にとっては何の意味もなく行っていた事が、
相手にはそうではなかったということが。

本当に何気ない小さな事で人生が変わってしまうという事は、あり得る。
藤堂志津子さんはそういう出来事を書くのがとてもうまい。