スクールカウンセラー必携
★★★★☆
平成7年から配属が始まり13年に全公立中学校に派遣されたスクールカウンセラーは、既に多くの実践と経験をつんできたがそれはイバラの道であっただろう。昨今の社会情勢の中で思春期を中心とした子供(とその親)と向き合うことはマニュアル通りにはいかずロジャースだけでもだめ。この本は実際の事例を詳細にまとめ、生徒、教師とともに悩みながら臨床心理士に何ができるのか、存在意義を問いかける一冊となっている。授業崩壊、不登校、非行グループ、発達障害、などどれもが深刻でこの手の本が少ないだけに現場の人々には大変参考になるだろう。