今年（2005年9月）に亡くなってしまったRL.Burnsideの最後のオリジナルアルバム。
ミシシッピのカントリー＆ブルースの重鎮であり、新たなブルースの領域にも積極的だった偉大なブルーズマンだ。
本作もMartin Tino Brossをメインにプロデュースやミックスを委ね、ダンサブルなナンバーやホワイトブルースロック、テクノ、ヒップホップ風ブルースを展開。
Kid Rockが参加しているのも注目すべきだろうけども、なんと言ってもBurnside氏の存在感が凄い。普通これだけミックスされてしまったらブルースの旨みが無くなってしまいそうなものだが、ファンキーな臭いは十分に伝わってくる。
このような斬新なブルースをやり続けていたら、もっとファンを、特に若いファンを増やしそうだったので、非常に悔やまれる。
とりあえずハードロック、ハードコア、パンク好きキッズには96年「A Ass Pocket of Whiskey」をお薦めしたい。
Jon Spencerとのコラボレートによるパンキッシュでハードなロックンロールアルバムだが、気に入ってしまえば、そこから濃厚デルタなカントリー＆ブルースに行き着くリスナーが若干名でも出てくるはず。
ブルースへの橋渡し人RL Burnside氏・・・ご冥福をお祈り致します・・・