ときどき出てくる主人公の幼い頃の記憶のエピソードなどにも
胸を締め付けられ、主人公の苦悩が痛いほど伝わってきます。
ただ、私の日本語能力が低いからだと思いますが、文章が難解なのが
玉に傷。一度読んだだけでは状況が理解できないような文がところどころありました。例えば、一対一の格闘の場面で主人公が銃の引き金を弾いた、という描写があれば私は相手を射殺したのかと思うのですが、相手を打ったわけでは
なかったり、なかなか情景を思い浮かべづらい場面がたくさんありました。
でも、扱ったテーマも良かったし、太平洋戦争の知られざる一面を
知るにはとても興味深い本だと思います。
このようなテーマに興味がある方にはおすすめ。