この小説を一言でまとめるなら、自称「いい人」のKatieとキレやすい夫Davidがどのように夫婦及び家族生活を再生させていくかという物語だと言えるだろう。利己的生活と利他的生活という大きなテーマを持ちつつも、説教じみたところがなく、むしろその狭間でもがいている登場人物たちが非常にリアル且つユーモラスに描かれている。一体どのように、このようなテーマを終結させるのかと興味を最後まで失うことなく読みきることができた。
About a boyの方が軽快に読みすすめることができるが、How to be goodもまた読んだ後にさわやかな気持ちになれる秀作である。
本にも映画にもならないような普通すぎる生活が、Davidのヒーリングマスター(?)Mr.GOODNEWSの登場でとんでもないことに。
とにかくそのあとのDavidがすごい。あんなに皮肉屋であった彼が・・あとは本を読んで楽しんでください。
Nickのユーモアとセンスにまたまたしてやられます。題名の通り、良い人がテーマであるのですが、これがどうにも難しい。考えたことありませんか?どんなことをどこまでよいことをすれば社会的に良い生活を!送!れるのか・・。