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右岸

価格: ¥1,785
カテゴリ: 単行本
ブランド: 集英社
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好きな本です ★★★★☆
左岸を先に読み、少し経ってから右岸を読みました。

左岸が女目線なのに対し、右岸は男目線。

当たり前ですよね。主人公がそうなんだもの。

でも時々リンクする同じ出来事がそれぞれの目線で別の角度から描かれるところが、とてもリアルだと思いました。

自分の生きている現実の世界も、こういう感じなんだろうなと思います。

左岸の主人公は奔放で自分とはかけ離れているので、なかなか理解できないところもあったのですが、むしろ性別は逆なのに右岸の九ちゃんのほうがすんなり感情移入できました。

それと、スプーン曲げ・・できそうな気になってくる単純な自分にあきれます。
泪が止まらんとよ......... ★★★★☆
物語も中盤かな.........放浪の途中パリで最愛の女性、ネネを交通事故で亡くし主人公の九も事故に会って記憶を失くし故郷の福岡に帰るっちゃん............
 母の夫でもある銀次が経営するラブ・ホテルの屋上に何年もかけて“森”を造るんさ。そこでの生活が何とも.........少しずつ、少しずつ記憶を取り戻していくんだけど、その過程がどうにも泪を誘うっちゃんね。悲しくも何ともない情景が目に浮かぶだけで、じわ〜っと涙がでてくるんさ..........辻さんが描く博多弁とか筑後の情景は自分が生まれ育った地元のせいかどうにも思い入れが強くなるばってん、幾ら超能力の持ち主の九が空を浮遊するってのはなかと思うとよ。そいで最後はハッピーエンドになりそうだけどもうちょっとひねりがほしかったなぁ....と
 
これから、左岸ば読まんと.................
力入りすぎ? ★★☆☆☆
超大作。
10年ぶりのコンビ復活に
とても期待していました。

でも、味付けが濃すぎて
よくわからない感じ。
う〜ん。
もっとノーマルな設定でやって欲しかったなぁ。

あと個人的にはパリを舞台にして欲しくなかったかな。
なんとなく、安易な感じがしてしまって・・・。
期待以上でした ★★★★★
江國さんの作品が好きで、左岸を初めに購入しました。
子供の時から大人の女性になるまでの長い長い一人の人生の物語。
江國さんの書き方は普段から大好きですが、今回の作品のみ、正直言って、
読んでいてすこし疲れてしまったのが事実です。

そして右岸、、、、。基本的には対の作品だからという簡単な理由からでしたが、
こちらは読み始めてすぐ、物語に引き込まれている自分に驚きました。
他の人とは違う力をもった「九」の人生。超能力などの話は普段でしたら
まったく興味が無いのですが、でも、本人の意思とは別に、悲しみや戸惑い
を生むこの力。左岸を読んだ後だったからこそ、「九」側からの世界観
や気持ちを、痛いくらいに感じました。最後には、この九という人が
一体どこに流れ着くのか、とても気になってページをめくっている
自分がいました。興味心ということではなく、九に、穏やかに日々を
すごして欲しいという気持ちが生まれていました。

こんなに最後まで、良い意味で落ち着かずに本を読んだのは、本当に
久しぶりです。「小説なのだから」っと、淡々と読むように自分に
言い聞かせてもダメでした。

また時間が経ったら、左岸・右岸ともう一度読み返したいなぁと
思っています。自分の年齢が増すにつれて、もっとこの本を理解
できるような気がします。

本当に、先入観無しに、いろいろな方にこの本を手に取っていただきたいです。






実に辻仁成らしい作品です。 ★★★★★
辻はここで再び「死」について真っ向から対峙し、主人公の波乱万丈な人生の至る場面でその死生観を巧みに追求し、たたみかけてくる。ファンタジーっぽい展開、スピリチュアルな色合い、オカルトチック過ぎる場面といろいろあるが、5年半もの連載のすえまとめられた作品だけあって大作です。そしてまた実に辻仁成らしい作品です。ちょっと『白仏』を思い出しました。『左岸』も読まずにはいられないでしょう。