白洲氏初心者から上級者まで
★★★★★
この本は楽しめます。身近な方の肩の張らないコメント。ふんだんな写真の数々。時折こうだったんじゃないか的な白洲本がありますが、彼の素顔が見える本です。
それにしても、彼が現代の世に生きていたらどんな活躍をしてくれたろうなあ。
オトコの在り方。
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人間としての生き方、オトコの生き方を、写真と、周囲の評価から読み取る本です。
文章からは、その当時の白州次郎を知っている人達の白州次郎に対する想いを。写真からは顔と身体、所作ににじみ出る白州次郎の本懐を。この本にはあります。
ただの写真集のように気楽に見られます。でも、自分も白州次郎のように立ち居振る舞いができるか?と思ってそのヒントを得ようとすると、それに応えてくれる内容がちりばめられています。
行き詰まった時、自分の気持ちと違うことをしている時、オトコとして生きるために、でも周りも大切にしていくために、何を為すべきか をこの本から、白州次郎から教わっています。
もともと丁寧に教えるようなタチの人じゃなかったようです。きっと聞いても、この本のように「一緒にいれば何か判るかもな」くらいしか答えてくれないでしょう。でも、その後ろ姿だけみていても、十分な学びが出来る気がします。
希有な人、白州次郎。その何かを自分のものにするために、そばにこの本を置くようにしています。
本物のカッコ良さ。
★★★★★
男としての本物のかっこ良さを持っている人だと思いました。
というより、惚れてしまいました。
白洲正子さんに興味を持って、そのついでに…と軽い気持ちで手に取りましたが、
「いい女にはいい男がいる」その逆もまたありですが、そのとおりです。
妻である白洲正子さんをはじめ、多くの著名人が白洲次郎の人となりについて触れています。
それは、ちょっとしたエピソードなのですが、くっきりと人物像が浮かびあがります。
写真も多く、白洲次郎入門書としてはオススメの一冊だと思います。
白洲氏の人柄を強く感じられる本
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生前の白洲次郎氏を知る、多様な人々がそれぞれが捉えた“白洲次郎という男”について語っている本である。美しい写真が多数掲載されている。それは白洲氏の愛用品であったり、彼の暮らした家であったり、彼自身の写真であったりする。青年時代の白洲氏も、忙しく働いていらした頃の白洲氏も、お歳を召されてからの白洲氏も いずれもとてもハンサムで、そしてチャーミングだ。趣味の良さにも ため息が出る。ロンドンで誂えたタキシード、合わせるサスペンダーは美しい赤。なんてお洒落なんだ! けれどおそらく、彼がそれらを身につけたときには「お洒落してますっ!!」という様子は 全く見られなかったのではないか、普段から着ているかのように身になじんで粋だったのでは、と想像する。
語られる白洲氏のエピソードはどれも楽しく読める。とてもユーモラスなエピソードもあり、思わずにやにやしてしまうほどだ。とても魅力的な人だったんだろうなあ、でも敵にまわしたらこっぴどくやられちゃうんだろうなあなどと想像してしまうほど、人々が語る“白洲氏像”はイキイキとしている。白洲氏に少しでも興味のある方は、特にプライベートの白洲氏に興味のある方は 必見の一冊である。
生き方
★★★★☆
私はもうすぐ50才になる男性ですが、白州氏のプリンシプルを貫く生き
方というところに、いつも心の中に共感を持ち続けております。
それぞれの人に生き方というものがあろうかと思いますが、その根底を貫
くものが微動だにしないということは、へたをすると、他人に押しつけが
ましいことにもなりかねません。
しかし、白州氏のプリンシプルは誰が聞いても納得できるものだと思いま
す。彼の個性の強烈さは、さてはおいても、時代が彼を必要としたとい
う、歴史的な必然性が、彼を生み出したという不思議さを実感することが
彼を考える上で大切なことの一つだと思います。
私も自分のプリンシプルを大切にしながらも、押しつけがましくないよう
に生きていきたいと思っています。
まだ、白州氏関係の本を読まれたことのない方は是非読んでいただき、ご
自分の生き方を照らす灯台のように思って持っていただけたらと思いま
す。一度で良いから会ってみたかったと思うことの出来る人物であること
を保証します。