大人のギャグ
★★★★★
しみじみとした、大人のギャグです。
主要登場人物は会社制作室のたまきと、年上(22歳)の後輩の智哉の二人だけ。
この二人の間に、恋愛感情がある訳ではありませんが、将来は芽生えるのかも知れません。
たまきは酒には強くなく、居酒屋で潰れたところを、智哉が先輩達に、ギャグっぽく押しつけられます。
潰れた同僚をフォローするのは当然ですが、その面倒な?作業を、先輩達はスマートに押しつけましたね。
たまきが風邪をひいた時、仕事の段取りのため、無理に出社しようとしますが、先輩に電話で強く止められます。
そして、回復して出社してみると、その間の会社の状況を知るのですが、それがたった一コマの単純な絵で表されています。
ギャグが上手である事にも増して、その中に、社会の仕組みを熟知している、大人のテイストがあります。
たまきは、二の腕のたるみを気にする割には、暑いとスカートをばさばさとしたりします。
女らしいのか、その逆なのかは、よく分かりません。
智哉は今風で、一見ちゃらんぽらんに見えますが、良い所があります。
この作品、ギャグの奥が深いです。
しかし何より、甘い物好きなたまきが、生き生きとしていて、魅力十分です。
それにしてもこの会社、花見を、トイレの窓からするのですね。
(笑)