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もっと知りたいミュシャ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 東京美術
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ミュシャの生涯を知るために必要な書 代表作を廉価で ★★★★☆
ミュシャの作品はいつ見てもその美しさに感心します。展覧会にも行きましたし、堺市立文化館アルフォンス・ミュシャ館へも時折足を運んでいます。
この「もっと知りたいシリーズ」にミュシャが収められ、伝説の女優サラ・ベルナールのポスター(14ページに詳しく説明があります)を始め、アール・ヌーヴォー様式の相当数のリトグラフが収録されていますのでファンには見逃せないものだと思います。

本書の素晴らしさは、代表作「スラヴ叙事詩」の20作全てを観賞できることにあると思います。第1章から第2章にかけて説明してあるように、19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍した頃のミュシャの素晴らしさは万人が認めるところですが、50才を越えてからプラハに帰ったミュシャについても関心があり、本書はそこにも着目しています。

第3章で書かれているように、パリで成功を収めたミュシャは祖国チェコ(当時はオーストリア=ハンガリー帝国領)に戻ります。祖国の独立に立会い、作風も大きく変り代表作「スラヴ叙事詩」を制作し、名前もチェコ人画家のアルフォンス・ムハとして生きました。パリでの名声と冨よりも自分の祖国建国への貢献を目指した生き方はミュシャのパリ時代とは違った一面を覗かせています。
1939年にナチス・ドイツが侵攻して、独立したチェコスロヴァキア共和国は解体させられ、その年に彼は亡くなりました。ナチスの拷問にあったとも言われています。

皆が愛している華やかなパリ時代の作品の美しさは別格ですが、それでも祖国へ帰ろうとしたミュシャの生き様と作品にも心が動かされました。
解説は成城大学文芸学部教授の千足伸行氏で、分かりやすく丁寧な説明で参考になりました。
ミュシャによる作品とその時代 ★★★★☆
この本は、ミュシャの代表的な作品を取り扱いながら、当時の芸術文化についても触れています。
それぞれの作品についての解説はごく短いものですが、作品の周辺(たとえば”象徴主義”や”アール・ヌーヴォー”)についての解説が丁寧なので、より理解が深まると思います。
豊富な知識に基づいて著されていることが伺われ、流石という感じです。
ただ、人としてのミュシャの生涯にももう少しスポットライトが当たっていると、より面白かったかなと思います。また、アールヌーヴォーあるいはポスターの画家から祖国愛あるいは油彩の画家へという変遷も、もう少し詳しく解説してもらえるとよかったと思います(無論、最低限は記述されてありますが)。
しかしながら、そのような点も含めて、ミュシャへの更なる興味をもたせてくれる本だと言えます。
ミュシャを知らない人向け ★★☆☆☆
ミュシャの画集を持っている、ミュシャをある程度知っている人には
値段の割にかなり物足りない内容である。
作品がいくつか大きく印刷されているのは良いと思う。
ミュシャについて書かれた内容には、特に目新しいものはない。

ミュシャって誰?という人に、導入編としては良いのでは。