久しぶりにテレビのコメンテーターに復帰された残間さん。
昔からカッコイイ人！と憧れていました。
で、手に取ったのがこの本。

私は団塊の世代とは一回り位下の世代なので、
ヨン様ブームや、ハニカミ王子に狂奔するお姉さま方を見て、
何て情熱的なのだろうと、自分にはあれほどの一途さは無いなぁと思っていたので、
この本に書かれている分析は、とても面白かったです。

『その時が来たら考える』『私なりに頑張った』『判断力の源はみんな』という分析は、
今の若者にも言えるんじゃないかと思います。

モグラ女達が残間さんのエールに答えて、表舞台に登場するようになったら、
どんな世界になるのか、面白くもあり、やはり恐くもありです。

この何年かで次々と還暦を迎える団塊の世代、６０歳なんて、まだまだ現役という時代です。
先輩たちがどんな世界を切り開いていってくださるか。
若者より、高齢者の方が圧倒的に多くなる世の中は、すでに始まっています。
その中で人口の割合が高い団塊の世代の生き方は、多大なる影響を与えますから。

また、残間さんを知ると言う点でも満足な一冊でした。
森瑤子さんがお手本というくだりには嬉しくて声を上げてしまいました。

団塊の世代ではない人にも十分に楽しめるし、
昭和という時代を知るのにも勉強になる一冊だと思います。

全７章に細分化された、団塊女について論じてるのこの本。
「団塊女ってプライド高そう」が正直な感想だ。
今まで君臨してきた家庭で留まりこのまま社会に出てこないで欲しいと思うのは、団塊女が生きてきた時代背景から恋への貞操観念まで幅広く、かつ団塊女の発想パターンなどかなり細かく書かれてるため、社会に出で来た場合が目に浮かんでしまうからだ。
もしかしたら一緒に働く機会が出来てしまったら、この本を読みどう対応すべきか多少なりとも参考にはなりそうだ。だけど、団塊女がこの本を読むと、著者である残間さんが同世代だからこそ注意してる箇所ははしょって、懐かしい時代とか共感出来る箇所だけ吸収しそう。
今の時代で使いものになる注意点も書いてはあるので、真剣に読むことも出来る本です。

「団塊の世代」と言えば通常男性を想起する。しかし、当然世代の半分は女性である。著者は世間から見えにくかった団塊の女性に対して、そろそろ地表に出て来て逆襲してはと説く。まあ冗談本だから笑って済ませれば良いのだが、団塊の女性(モグラ女と呼ぶ)は本当に目立たない存在だったのであろうか ?

団塊の世代の男性が必死に獲得した経済的余裕を一番享受しているのはモグラ女ではないのか ? 若い女性など問題にならないくらいに海外ブランド漁りに走ったのはモグラ女ではないのか ? 亭主を無視して、エステやフィットネス・クラブで散財しているのはモグラ女ではないのか ? 韓流ブームやハンカチ王子騒ぎでミーハー・ブーム騒ぎの先頭に立っているのはモグラ女ではないのか ?

そう、著者が心配しなくともモグラ女はオバサンとして逞しく生きているのである。テリー伊藤等によると、今日本で一番元気があるのはオバサンだそうである(その代表は扇千景)。モグラ女には、そのオバサンとしての強さでこれからも日本を引っ張って行って欲しい。それにしても、「団塊世代の男性の逆襲」といった趣旨の本を書いてくれる人が現れないかなぁ。