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甘苦上海〈1〉夏から秋へ

価格: ¥1,050
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日本経済新聞出版社
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帯あり。受け取られる方が不快に思われるような、傷みのひどい本、見苦しい本などは扱っておりません。本品はカバーによく見ると細かい線が入っている程度で、あとは目立つような傷・汚れもありません。本文は使用感もなくよい状態です。気持ちよく鑑賞していただけるのではないかと思います。専用書庫にて保管しております。ご注文確定後、速やかに送付いたします。
面白い! ★★★★☆
日経新聞を社内で読みながら、ちょっとだけドキドキしてました。上海の雑多さが良くあらわされている。上海に何度も行ったことがある私は、うなずきながら読んでいた。51歳の女性ってまだまだ性的なものに魅力をかんじたりするのだろうか? まだまだ50には程遠い私には不明ですが、ほしいものを欲しいといって何が悪いという、紅子に生き方は、潔い。そして、ストーリーの展開が面白い。 
全てが中途半端 ★☆☆☆☆
全てにおいて中途半端な小説です。まず、登場人物のほとんどに現実感がありません。ヒロインの紅子は51歳という年齢の割には恋愛において未熟だし、その相手役の石井京は、プレイボーイという設定の割りには純情すぎます。人物それぞれが小説の中で生き生きと動いている様子はうかがえず、単に高樹のぶ子という作者の頭の中でしか生きていないような小説です。性描写にしても、恋愛感情の描写にしても、どうも作者の未成熟から来ているような気がします。その意味では空想小説とでも呼べるかも知れませんね。恋愛は頭の中でするものではありません。セックスもまた然りです。登場人物それぞれのセックスがとても未成熟なのはどうしてでしょう?50代、40代、30代とそれぞれ成熟した性経験を持っているはずなのに、小説の中での性はまったく20代のようです。この手の恋愛小説を書こうと思うのなら、作者はもっと本物の性経験を持たなくてはいけないのかも知れません。ただ、唯一救われているのは、松本という男でしょうか。この男にはリアリティがあります。作者のまわりにモデルでもいるのかと思わせるほど良く書けています。最後になりますが、もし興味があるのなら古本での購入をお勧めします。わざわざ新刊で買うほどの価値はありません。
買う値打ちは無い ★☆☆☆☆
私は日経を10年続けて読んでおります。今まで読んだ連載小説の中でこの小説が群を抜いてくだらなく、早く終わって欲しいと連載開始直後から切実に思っております。

小説家なら、なぜそれぞれの登場人物をもっと色鮮やかに描き出せないのでしょうか?主人公の魅力が全く感じられません。主人公の紅子はただの自己愛の塊にしか見えません。紅子がお金で買った男、「京」との関係も、精神的な繋がりに結びつく出来事が殆どなく、ただ体の関係だけがあるだけ。紅子の言動に既に自己愛や自分の主義についての矛盾がちらついてくるため、主人公に共感が持てない人が多いと思われます。
色々と中途半端なエピソードが混ざり合って消えていきますが、話が展開しても、何故京が紅子に惹かれるのかが、少なくとも私には全く理解できません。

「性」の表現も実に中途半端ですね。
ポルノとしては表現が甘くてインパクトに欠け、恋愛物としてはくだらない。京が実に自己本位なセックスばかりをしており、作者の価値観が反映されているのかと勘ぐってしまうほど真の愛からはかけ離れています。
松本との不倫関係も不謹慎すぎます。せめて松本は独身という設定にしていれば、この小説はここまで不愉快なものにならなかったかも知れません。松本の家族が全く透けて見えない事実も、この作家の力量を示しているのではないでしょうか。


朝から妙に臨場感あふれてました… ★★★★☆
連載時、毎朝読んでいました。設定や内容が、殆どの一般庶民には無縁なのに、妙に臨場感あふれてるのが、不思議でした。まるで上海の雑多な風景や音が見聞こえてくる感があって、さすが高樹先生!です。新聞連載時の挿絵が、内容のエロスとは関係なさげなのに、妙にしっくりしてたので単行本にはないのが残念ですね。51歳という主人公女性の年齢がまた生々しくて、面白いです。
上海の質感が伝わる一冊 ★★★★★
甘苦上海〈1〉夏から秋へ

主人公の紅子は51歳。日本で妹の清子とともにエステサロンを開き成功する。野心家の姉紅子は国内の店を清子に任し、単身中国、上海に「Ladies SPA 紅」を開店し成功、高級アパート、運転手付きBMWと上海のセレブ、日本では勝ち組としてなに不自由なく見えたが、唯一恋に餓えていた。そこに現れた上海書生の石井京。彼への12万元の融資を彼の体と引き換えに了承する。

その後紅子は京の優柔不断さに振り回されることになるが、あるとき運転手の趙がきっかけで商社支店長の松本と知り合う。当初二人には何もなかったのだが、ひょんなことがきっかけで知り合った春火の一言で松本と関係ができる。

松本との関係を持った紅子はそれまで引きずられていた京との関係を紅子の思うとおりにすることに成功する。そんなおり松本から、後輩が過去に新聞記者時代の石井京がかかわった事件のことを聞くことになる。

紅子は引っかかっていた猫の名前「コン」の意味がこの京のかかわった事件にあるのではと思い彼の家を久々に訪ねる。彼の口から彼の過去を聞きたいと詰問する。

しかしそんなこと聞いてどうなるものでもない。結局すべてはわからずじまい。

思いがけず京との関係に変化をもたらすきっかけとなった春火からの無言電話がある。そして写メールも。なにか彼女の身にあったのだろうか?

数日後また春火の携帯から無言電話がかかる。むなさらぎがする紅子は京に電話をする。春火とのいきさつを説明し、その写メールを京に見せると、彼のいがいな一言「春火はチベット人か」。どうやら彼女の写真のバックに写っている本はチベット密教の「龍猛論」という本らしい。

京は急に記者魂に目覚めたのか、春火とチベットの件を調べ始める。数日が経ち京から久しぶりの電話が入る。「いろいろわかりました。紅子さんもここにきませんか?」

さあ御期待…。