文句なし
★★★★★
プエルトリコのメレンゲの女王として知られるオルガ・タニョン。メレンゲだけにとどまらず様々なジャンルの音楽にチャレンジしてきた彼女の新作はこれまでにないほどの力作に仕上がっている。メレンゲを軸にしつつもあらゆる要素を取り入れて見事に昇華させラテンポップの最高傑作とも言える出来栄えとなった。いつもながらのパワフルな歌声とメロディの美しさは健在なまま今作では自らも作詞に参加。内面をさらけ出した秀逸な歌詞が聴く者の心を打つ。スローなバラードが大半を占めていささか退屈気味だった前作Sobrevivirとは対照的にアップテンポな曲が多くダンス好きにも大満足の1枚。5度目のラテングラミー受賞にも期待がかかる。まだまだラテンのディーバの勢いは止まらない。