あー小市民
★★★☆☆
珍盤名盤ばかりである。恋の山手線、ありがたや、クスリルンバ、
私にはちょっと古いような気がするが。このあたりの歌は日本人にまだ心のゆとりがある時代の歌であったと思う。いわゆる宴会ソングだ。
ザ・ダーツのケメ子のうた。このあたりから反戦もののプロテストソングに変わってフォーク調のコミックソングがはやりだし頃だ。いんきんを歌った。しむたんきんい、そしてこのアルバムで一番の曲、小市民、嘉門達夫の詞とメロディが素晴らしい。
牧伸二のああやんなちゃった、大正テレビ寄席を思い出す。小澤昭一の、おれたちおじさんには、たぶん今の私と同じ年代だった頃の、小澤さんの歌だ。気持ちがなんとなく分かる。
野坂昭如のご存知、黒の舟歌、これは70年代の名盤である。
このアルバムは時代の巾がおおきく、ちょっとリスナーには絞りにくいかもしれない。最後の曲は入れないほうがよかったと思う。