私はこの本を、野崎亮太著『道具としての微分方程式』の参考文献を見て知ったが、野崎氏も言うようにすばらしい本であると思う。
特殊関数の代表的な本として、犬井鉄郎著『特殊函数』（岩波全書）　があるが、この本を読んでから犬井氏の本を読むととても分かりやすい。
この本はベッセル関数やルジャンドル多項式、エルミート多項式などの特殊関数が出てくるまでの物理的な背景を知るにはとても適している。
例えば、ベッセル関数を説明するために、シュレーディンガー方程式をまず粒子が直方体に閉じ込められた場合から説明し、次に円柱に閉じ込められた場合を説明する。そこで変数分離することによってベッセルの微分方程式が得られが、これを級数解法により解きベッセル関数を定義する流れが、初心者に対して大変丁寧に記述されており、かゆい所も章末で補うなど、とてもよくできている。
確定特異点って何？　級数解法って何？という人も大丈夫。この本ではそれらの説明も必要な箇所では随時行ってくれる。

この内容でこの値段は安い。こんな本がもっと沢山出版されることを望みます。

この本は本気で特殊関数を勉強したい人を馬鹿にしている。もっとまじめに書けといいたい。私が特殊関数の本で特にお勧めしたいのは、オーム社から出ているマグロウヒル大学演習のフーリエ解析である。これにはフーリエ解析、偏微分方程式、特殊関数が大変コンパクトに載っている。演習形式だから他の本で調べたり自分で気軽に問題を取捨選択したり改造したりできる。特殊関数を扱った入門書的な本というのは本当に少ない。現在も出版されているもので、裳華房の小野寺：物理のための応用数学、共立出版の後藤憲一：詳解物理応用数学演習くらいである。アルフケンシリーズという講談社から出ているものもあるが、これは難しすぎて値段も高いし初学者にはあまりお勧めできない。特殊関数の本の中ではマグロウヒルが中級程度のレベルでちょうど良いと思う。

大学で物理をやっているとあちこちで特殊関数が出てきてきますよね。
特殊関数なんてやったことなかった自分はかなり戸惑いました。
そんなにまじめに特殊関数を勉強する気も無いけど、なんかさっと全体が見渡せる入門書無いかな～なんて贅沢なことを考えていたとき、この本を見つけたのです。

式変形も丁寧で、どこかでつまずくこともなく、ざっと読めてしまいます。目次を見れば分かるように、すべて具体例から始まってその後特殊関数の公式を説明していく形なので、イメージもつかみやすいです。

恋愛小説として完結してるとこなんかもうけました。

本当に特殊関数を勉強しようという人には物足りないと思いますが、ざっと特殊関数を概観したいなんて人にはとてもいい本だと思います。

大学で物理をやっているとあちこちで特殊関数が出てきてきますよね。
特殊関数なんてやったことなかった自分はかなり戸惑いました。

そんなにまじめに特殊関数を勉強する気も無いけど、なんかさっと全体が見渡せる入門書無いかな～なんて贅沢なことを考えていたとき、この本を見つけたのです。

式変形も丁寧で、どこかでつまずくこともなく、ざっと読めてしまいます。目次を見れば分かるように、すべて具体例から始まってその後特殊関数の公式を説明していく形なので、イメージもつかみやすいです。

恋愛小説として完結してるとこなんかもうけました。

本当に特殊関数を勉強しようという人には物足りないと思いますが、ざっと特殊関数を概観したいなんて人にはとてもいい本だと思います。

　特殊関数は理工学の問題では良く出てきます。この本は特殊関数を詳しく、そして易しく、物語風に書かれています。特に、量子論を学ぶ人は必読ではないでしょうか。
　レベルとしては、テイラー展開、フーリエ級数等を理解していれば難なく読めると思います。

　”物語風に書かれています”、と書きましたが、なかなかあなどれない恋愛小説（？）となっています。特殊関数も学び、恋愛小説も読める、一石二鳥な本なのです。