ドイツのメロディックメタルバンドの４ｔｈ。ヨルン・ランデが復帰ということでやはりヨルンの歌唱力は圧倒的な説得力を放ち、このバンドの顔こそヨルン！という感じがする。その思いは１曲目はよかったのだが、最後までテンションは続かず…２ｎｄのような緊迫感ありまくりの背筋がゾクゾクするようなメロは皆無でヨルンの歌唱に助けられている部分が多い。どうしたローランド…"

ヨルン・ランデ（Ｖ）が戻ったということでワクワクしながら購入した今作。少し大人っぽいジャーマンメタルという感じに仕上がっています。なので一通り聞いた感じは「Far From The End Of The World」あたりの思い切りのよい作風の曲が耳に残るのですが、聴きこむほど頭にしみ込んできて、1日中頭から曲が離れなくなってしまったりします。

HELLOWEENのファンだったこともあって、デビュー当時からMASTERPLANのファンです。
３作目でヨルンとウリが脱退したのはとてもショックでしたが、
今回４作目でヨルンが復帰するというのを知って嬉しくなりました。

ですが、何回聞いても新作は良くないです。

今回ミックスにローランドが加わったのが良くないのか
ギターの音が大きすぎてヨルンの声が聞こえにくく
全体の音のバランスが良くないです。
楽曲も「これだ！」というのが無いです。

今回の４作目を聞くと、これまでのMASTERPLANらしくない残念な作品です。
３作目でヨルンからマイクに変わった当時は、とてもショックでしたが
今回の４作目を聞くと、３作目が一番MASTERPLANらしい良い作品に感じました。
マイクの方が声が良く通っていて、やっぱり３作目が一番良いです。

先に言っておくが、私はマスタープランのオリジナルアルバムは全部持っている大ファンであり、
ローランド・グラポウが大好きなファンである。

これまで、マスタープランの新作アルバムが聴かせる音はいつも心を引き付けるものばかりだった。
だが今作ではなぜか揺さぶられるモノがない。
全くないとは言わないが、これまでのオリジナルアルバム３枚と比べると
どうしても何かが足りないのだ。

ローランドのギタープレイの冴えは言うまでもなく、ミックスも相変わらずいい。
だが、楽曲でこれまでの作品を超えていない。どこか似たようなメロディがずっと並んでいるカンジだ。
その憂鬱さは折角のヨルンの復帰でさえも払拭しきれないくらいのものだ。

私の聴き方が足りないのだろうか。

QUEEN風ボーナストラックが気になったので、ヨーロッパ盤Limited Editionを購入しました。
過去3作にあった疾走系キラーチューンはなく、そのボーナストラックが一番気に入りました。
相変わらずヨルンの声はすばらしく、今回は”聞かせる曲”で勝負しているのかなと思います。