著者はそれらの話を題材にしながら、報道のあり方、ジャーナリストのあり方を(熱く)語る。インタビュー形式の本だから、難しいことはない。むしろ、サクサクと読める。だが、中身は濃い。
特に印象に残ったのは、インターネットの某ホームページにおける著者の連載に触れて
「僕はむしろ、ギャランティーが発生したらやっていないと思います。つまりお金をもらっているから休めるということがあるんですね。休んだらお金がもらえないという関係だから、お金を理由に“今日は金は要らないから休もう"ということになります」というくだりである。
鳥越氏らしい粋なセリフだが、何よりあの連載(知ってるよね?)がノーギャラだったとは。
とにかくマスコミ志望者は必読、そうでない人も読んで損は無い本である。