序盤のダークな雰囲気は良かったが・・・
★★★☆☆
特典映像を観ると、M・カソヴィッツ監督のインタビューが1秒もないことに気付く。T・アルボガスト撮影監督との「クリムゾンリバー」コンビで作り上げたフランス流ハリウッド作品は、ちょっと残念な出来に終わっている。映像やシーンのところどころに斬新な演出が見えるものの、全体的な話にまとまりがないのだ。製作過程で監督と20世紀フォックスがもめたらしく、監督自身が「これは自分の作品ではない」というコメントを残していることから、当然特典映像にも出てこない(時々映り込んでいるが・・・)。よくアラン・スミシー名義にならなかったものだ。ヴィン・ディーゼルはNYCの舞台上がりだから、演技力も十分ある俳優だ。アクションスターのイメージが強いが、本人もまさかこんな「コマンドー」風に編集されるとは考えていなかったのではないか。撮り方によっては哲学的になる可能性もあったのに、惜しいことだ。俳優陣もミシェル・ヨー、S・ランプリング、そして今やフランス映画界の重鎮・G・ドバルデューまで出演しているのだから、フォックスももっと監督の意向に耳を傾けるべきだった。映像そのものは「ブレラン」のマネもしておらず(インスパイアされて、という感じか)、ヴィンとレ・バンナとのファイトも「バトルランナー」の10倍迫力があった。いいパーツをまとめ切れなかったことが、本作一番の失敗だと思う。星は3つです。
そこそこ楽しめます
★★★☆☆
ヴィン・ディーゼルの肉体派アクションを楽しめること
は楽しめるのですが、このお話のメインは、そこではなさそう。
どうも、ブレードランナー的な退廃的な未来観を、東欧やモンゴルの
風景や異国情緒的なものを求めて、画面に目いっぱいとりいれた様子。
でも、その目算は見事にあたり、最終の地、アメリカへ行くための
危険なジャーニーであることをよく印象づけています。
人類の未来がかかった、特殊な能力をもつ、「オーロラ」を守る子守役に
ミッシェル・ヨーを起用し、ますます無国籍映画を醸し出していて、結構
わくわくします。
一筋縄ではいかない、複雑なプロット。
時間軸を壊した構成も楽しめます。結構、斬新でかっこいい演出。
期待しないで観たので、余計に楽しめました。
これで十分面白い
★★★★☆
他の方のレビューを拝見すると本作は監督の意向をかなりねじ曲げられ大幅にカットされた物のようですが作品は長ければ良いという訳でもありません。本作でやりたい事は十分分かります。新世紀における人類創世をやりたかったのでしょう。科学技術によって聖母マリアを作り出し苦難の果てアダムとイブを誕生させる。七日間で神は土くれから人間を創造した。期限が六日間というのはそういう事です。七日目でプログラム通りマリアは役目を果たしアダムとイブを生み落とし死亡する。映画ではその直前までが描かれています。世界中に内線が勃発しテロの嵐が吹き荒れる暗黒の時代。人間に絶望しプロの傭兵として血生臭い戦場で孤独と共に生きるしかない男トーロップ。そんな荒んだ心を抱えた男が一人の無垢なる魂の少女に出会う事で暗黒の世界を浄化する為に立ち上がる事を決意するまでの物語。ノーライト。正義も希望(光)も無い。オーロラとは暗闇に射す奇跡の光です。オーロラが何故トーロップを撃ったのか分からないとのレビューがありますがロケットランチャーのセンサーはトーロップのパスポートに標準がセットされてますからパスポートを無効にするにはトーロップの心臓を一時的に停止させるしかない。木っ端微塵になったら生き返る事は不可能ですからオーロラはその僅かな可能性に賭けたという事でしょう。病院に収用された時点で敵にばれるだろうという意見もその通りだと思います。場所は分かっている訳ですから別に急ぐ必要はありません。奇跡の双子が誕生した段階で奪還すれば良いだけの話です。その子を守る為にトーロップは更なる激闘に巻き込まれてゆく。その前段階で映画は終わっている為分かりずらいという意見が出るの無理もありませんね。でも決してつまらない映画ではありません。
あまりにあっさり
★★★☆☆
序盤から中盤は格闘やスノーモービルのアクションで楽しめましたが、終盤に行くにつれだんだんと違和感を感じるようになりました。キーパーソンである少女・オーロラの秘密についての説明があって彼女の不思議な部分についての謎が解けたようで解けない部分が出てきます。彼女の豊富な知識やあらゆることをこなせる能力については納得しましたが予知能力や念力についての説明は「????」でした。ネタバレになるので詳しくは書きませんが「○○で○○だから」と簡単に説明されて終わってしまい、最終決戦が始まりそうな雰囲気を作っておきながら何もなくあっさりとエンディングへ、しかもこれまたこれまで何の説明や伏線もなかった新事実をいきなり出してきて無理やりな感じに終わります。かなり拍子抜けでした。カソヴィッツ監督が自分が手がけた映画の中でも最悪の作品になったとメディアのインタビューで語っており、少し不安ながらも購入して観賞しましたが正直、というかやっぱりがっかりな作品でした。
監督によれば20世紀FOXが無理やり脚本の内容の削除・変更を行い20〜70分ほど短くなったとのことです。この会社側による映画と監督に対する悪行さえなければいい映画になったと思います。
それでも、とりあえずアクションシーンはそれなりに楽しめたので次からの観賞の際はアクションシーンのみを目当てにするつもりです。ミシェル・よーもまだまだがんばってアクションをこなしていて、なかなかよかったです。
突然終わられても
★★☆☆☆
この映画は、次回作があるのだろうか。
内容を知らないで観たので、この映画は序章ですみたいな終わり方で、何も始まらないで
終わってしまいました。
次回作が出てから観た方が良いです。
ミッシェルヨーが出演していますが、大事な情報を知っているのか知らないのか良くわからない役で、
全員が銃撃戦で撃ち合っているのに一人だけ中国拳法で戦っているという奇妙なアクションを展開します。
一体全体この映画は、何をしたかったのか最後までわからず、次回作へ続くかも的な終わり方をする
わけのわからない映画です。
次回作が出たら観た方がいいかもしれないけど、単品で観るのは時間の無駄です。