ヤル気が出てくる本
★★★★★
単なる窓口としての事務局ではなく、部門横断型で会社を動かす事務局「力」を説いています。表舞台に立たずして、自分のやりたいことを実現するためのヒントが詰まっています。
いわゆる事務局のメンバーのみならず、特にマーケティング、販促、広報、総務といった職種の人や、会議の進行役を務める人は一読の価値あり。
大切に思えたこと。
・「雪かき仕事」を積極的に探して引き受ける。
・一人一人のケアを大切にする。神のような愛で包み込む。
・会議のテーマを「鍋」に例え、意見を具材として放り込んでいく。
・発言者のコメントを要約した形で、自分の意見として述べる。
企画の仕事というと周囲の聞こえはいいが、実際は調整事ばかりで飽き飽きしている、そんな人にぜひ読んでほしい本です。
事務局仕事に肯定感が生まれてわくわくしました
★★★★★
お仕事をさせていただいてる肩書きが、まさに事務局。
裏方なので、表舞台にたつことはあまりありません。
メールの署名に書いてある人だな、と思われるくらいです。
本を読んで肯定された気持になりました。
おいしいと思っていなかったことですが、
こうやって、事務局力ということで本に書いていただけただけで
うれしく思います。やってる人や、やったことのある人だったら誰もが気がつく
そういうことをこの本では書いています。「裏方仕事だな」と誰かに肯定されたく
なったら、ぜひこの本を読んでください。もっともっと裏方仕事を究めたくなりますよ。
少しの違いが大きな違いを生む
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事務局に対する新たな視点、可能性に気付かされた。元々は、ただの調整役というイメージであったが、この本に書かれているように、会社を変えられる可能性があると気付かされた。この可能性に気付くか気付かないかで、日々の行動が微妙に変わり、ゆくゆくは大きな変化を生むのではないだろうか。著者もこの可能性に気付いた時から、日々の行動が少しづつ変わっていき、今ではマジシャンと言われるまでの事務局力を身につけたのではないだろうか。
最初からこの本でかかれていることを全て実施することは正直難しいと感じる。皆が皆、最初から人前で堂々と語れる訳でもない。しかし、事務局の可能性を意識しながら、メールにいつもより少し想いを込めて書いてみるなど、いつもと少し違うことをやってみることはできるのではないだろうか。少しの違いが、後々大きな違いを生む。この本は、このことに改めて気付かせてくれた。
視点を変えるとやり方が変わる
★★★★★
会社を変える、という目的に対し、
一見すると力を持たない現場の一人の担当者の目線で
実現するプロセスを描いた画期的な本だと思った。
本書のエッセンスは
「変えられること」への視点と意識と行動への集中、
ではないかと思う。
通常、仕事をしていると上司そのものや、人間関係、
組織マネジメント、限られたリソースに視点がいくが、
本書が伝えているメッセージは、
会社を変えようと思うとき「変えられない」ものに目を向けるな!
自分が変えられる(影響力を持てる範囲)に集中して、
少しずつ動きをつくれ!
ということではないかと思う。
そういう意味で、現場の担当者に
視点移動→行動変革→会社変革!
の本質的なプロセスを諭した良書だと思った。
結局、会社が変わるとき、
誰かが「流れ」を創りだしている。
その起点になるのが事務局(裏方)なのだろう。
人見知りの解決策にはならない
★★☆☆☆
他のレビュアーの方が仰るとおり、著者には”マジシャン”の素質があるのでしょう。
”マジシャン”とはコミュニケーション能力が並外れて高いということです。
一般の読者にも、発揮されずに隠された「コミュニケーション能力」があると思いますし、本書はその部分を刺激し、磨けば成果が上がることでしょう。
しかし、人間関係や業務上の業績などで悩んでいる人が、その原因を自分のコミュニケーション能力不足に見出しているとすれば、その人にとって本書は「絶望の書」になります。同様に、空気を読むことが上手でない人にも危険でしょう。
これらの観点から本書を意地悪く読めば、「元々、資質のあるヤツが頭角を現す」のであって、「資質のないヤツは現状に甘んじるしかない」と読めます。
私は、興味を感じながらも、同時に自信を喪失してしましました。