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小間使の日記(1963) 【ベスト・ライブラリー 1500円:第2弾】 [DVD]

価格: ¥1,500
カテゴリ: DVD
ブランド: ジェネオン・ユニバーサル
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編み上げた皮のブーツ、殺された少女の足を這うカタツムリ、、、 ★★★★★
 アンダルシアの犬(1928)でシュールレアリスト宣言を行ったルイス・ブニュエル監督の1964年作品。
小間使から上流階級へと成り上がっていくヒロイン、セレスティーヌを、ジャンヌ・モローが妖しく演じた。

 フランス、ノルマンディーの田舎町、駅に降り立ったセレスティーヌは雇い主の屋敷へと向かう。
屋敷の女主人と主人、使用人たちの人間模様が描かれた後、少女が犯され惨殺される事件が起こる。
果して犯人は、、、

 エンド・シーンで「反ユダヤ」デモの様子が描かれていくが、
ブニュエルはここで初めて、ナチとナチズムに加担した人々への軽蔑と怒りをあらわにする。
事件後に語られるのはこのエンドシーンに向けたメタファーの積み上げだ。
ブルジョワジーの堕落、そして庶民に潜む狂気あるいは狂気の持つ庶民性、
少女惨殺事件そのものをひとつのメタファーと見ることもできる。

 セレスティーヌを巡る一見極めて私小説的な物語には、フランス現代史の暗部が横たわっているのだが
それを意識しなくても戦慄さえ感じる、腰の据わった秀作である。
前作「ビリディアナ」との比較も興味深い。