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英語長文読解教室

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 研究社
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正しく英文を読めるようになりたいと考える人に必読の書(発展編) ★★★★★
正しく英文の内容を読み取れるようになりたいと考える人は、必ず読むべき本。繰り返し読んで、本書に書かれている「思考過程」を辿り、英文が読み取れるようにする。
勉強とは単に量をこなせばいいというわけではない。量よりも、考え方の核、拠り所となるものを繰り返し勉強して、本当に自分のものにする事の方がずっと重要である。しかし、それはどの本に書かれているのかわからないので、誰しもが苦労するところではないかと思う。人に拠っても違うと考える。ただ、最大公約数(多くの人が重要と考える内容が書かれている本)の本はある。それが古谷専三、伊藤和夫、薬袋善郎先生の著作である。
英文は、構文分解などしないで読むべきだという意見がある。たくさん英文を読んでいるうちに英文が読めるようになるともいう。確かにそういう面もある。しかし、難しい構文の英文も存在する。そのような時、意識的に英文を分析し、これしかないという文意を汲み取れることは非常に重要なことである。
注意です ★★☆☆☆
他の方のレビューを見れば分かると思いますが、この本を賞賛しているのはいずれも「英語ができる」方々です。

つまり何がいいたいのかと言うと、

『この本では英語が得意にはならない』

ということです。

かなりの難単語が続出(しかも語注は極わずか、文中の内容とは違う意味の場合さえあります)、わざわざ何ページも遡る、或いはめくることをしなければ読めない解説(本文の解説欄に→があり、そのページに飛ばなければ読めない解説が本文一つにつき2〜5個)。

英語が苦手な方は、これをやるくらいなら、もっと基礎から丁寧に解説している、英文問題精構などをやる方がずっと有益でしょう。

ここまでボロクソに書きましたが、「英語が得意すぎて困る」という方にとっては至上の本です。

……だからと言ってもやはり受験向きではないですが(笑)
アルファベットで書かれた日本語 ★☆☆☆☆
中途半端に難解な英文に和訳と日本語の解説を付けただけ。何故いまだにこの手の参考書が売れているのか理解に苦しむ。まともに英語を習得したいなら、まずは英英辞典を読めるようにすることが先決である。優れた英文読解の参考書とは、英英辞典を読みこなすのに必要な単語、イディオム、文法について解説したものである。
本書を含めて受験英語の参考書は英語学習の役には立たない。なぜなら受験英語は英語ではなく、アルファベットで書かれた日本語だからである。正しく英語を学びたいならば、このような参考書を選ばないのが賢明である。
参考書、という枠組みでは収まりきれないユニークな1冊 ★★★★★
 伊藤先生が『英文法教室』、『英文解釈教室』と並び『-教室3部作』の最後の本として編まれた本です。特色としては① 英文を左ページ、解説を右ページに配し、さらに右ページの左側にパラグラフ毎の要約を付け、東京大学の英語の第一問目や慶應義塾大学の文学部の『大意要約』問題に対応しようとしている。② 注意すべき点を英文を読む順番に従って、しかし「形」(この場合、文法・構文・機能語など)を重視しながら手短に解説している。③ 先生ご自身が[訳]として付けている訳を(これがたいそうこなれた日本語です)どのようにして付けたのか、その理論的裏付けを『私の訳出法』という巻末の付録の形でつけている。 という3点にあると思います。

 出版当時『英語大意要約問題演習』(駿台文庫)は出版されていませんでした。しかし、東京大学の第一問にどういう対策をしたらよいでしょうか、という質問は、駿台が当時から東京大学を受ける人の多い予備校だったということを考えると、多かったに違いありません。この本はその質問に対する伊藤先生の一つの回答だった、ということは想像に難くありません。

 伊藤先生は生前に「英文は、大文字から始まってピリオドで終わるまでにその文をすべて理解していなくてはならない。」ということを、常々おっしゃってましたが、この本も一貫してこの考え方が通されて、解説されています。ただしこの説明のレベルはある程度英語を読んだことのある人を対象としたものであり、残念ながら誰が読んでも解るほど親切ではありません。
 一つは左ページの英文の進み方に右ページの解説のスペースがどうしても追いつかず、やむを得ず、という事情もあったと思います。が、やはり伊藤先生の想定している読者が英語のできる早稲田大学や慶應義塾大学、東京大学を受ける人以上のレベルの読者であることが大きいでしょう。
 伊藤先生の英文への対し方は、奥井潔先生(伊藤先生と長く同時期に駿台の教壇に立たれていて、東洋大学の教授でもあった方。昔の駿台の名物講師でした。)のような、文章の周辺知識をも総動員した、深い深い『読み』ではありません。しかし、与えられた英文そのものから順番を追ってひたすら正しく理解していこうという、『形からいかに英文を正しく読むか』という思想がビンビン伝わってくるような、キれのある解説になってます。

 [私の訳出法]は伊藤先生の翻訳の経験が結晶した読むに値する論文だと思います。巷で出ている翻訳理論の本でこれだけ簡潔・明快に関係代名詞の訳出法を述べた文章は私は知りません。大学生活、さらに中途入社の会社の入社試験(英文和訳問題がありました)でお褒めにあずかったのは偏にこの文章に負っています。

 まとめると、「大学に入って一般教育の英語の文章を読まされているけれど、つまんないな。もっと英文に日本語でヒントが付いていて、訳が付いていると、ちょっと多く読めば、訳がいらなくなってくるんだろうな」、と予感している方以上のレベルの方が読むべきでしょう。受験参考書、という枠組みでは収まりきれない内容を持った、ユニークな1冊です。

 
 

そのまんまだが・・・ ★★★★☆
表紙以外は旧版と全く変化なし。旧版を既に持っており、その上で改訂版に期待していた者からは少しがっかりであるが、そもそも旧版自体の質が相当高いので、やはり評価は高くなる。著者の伊藤和夫氏は、気持ちいいほどに本質をついた読解法を展開してくれる。ゆっくり読めないものは速く読んでも読めない、ただひたすら読めというのは教育ではない。パラグラフ・リーディングや論理マーカー、スキーマ理論、多読・速読法など軽佻浮薄な受験テクニック(読解テクニック)が横行する中、彼の著書が復刊されるのは喜ばしい限りである。文法と論理的思考力に基づいた英文読解の真の王道をとくとご賞味あれ。