奥が深い
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あと7日で引退が決まっている刑事Somerset。そして彼の新しいパートナーMills。この二人が猟奇殺人事件を担当することになった。
キリスト教の教えには7つの大罪がある。事件はその大罪の一つ一つに則って実行され始めた。
犯人の目星もつき、あとは逮捕するだけと言う時に、5番目の大罪に則った犯行が実行された。現場の調査を終え、所轄署に二人が戻った時、何とその犯人が自ら現れた。そして簡単に逮捕される。
囚われの身となった犯人を前に、残る二つの大罪EnvyとWrathに則った犯行を予感するSomerset。しかし、刑務所に囚われていてどうやって実行できるのか?
犯人の弁護士が二人の刑事に「あと二つの犠牲者を隠してある。それがどこかをあなたたち二人の刑事に今日の6時に告げるだろう」と伝えた。二人の刑事と犯人だけを乗せた車は、やがて犯人の指示する砂漠のある場所で止まった。まもなく彼らの前に現れた白いバン。その運転手は犯人からこの「箱」を指定の時刻にここへ運ぶように言われただけだった。いったい何の目的で?そして箱の中身は?
Somersetはナイフで箱をこじ開け中身を確認した。中身を見たSomersetは絶句し倒れそうになるのを堪え、そして涙まで浮かべている・・・。
相方のMillsは犯人に銃口を向けたままSomersetの方に近づいてくる。
犯人はMillsに語りかける。「今朝、あんたの家にお邪魔した。あんたは居なかったが、可愛い奥さんが居た・・・。俺はあんたたちの家庭が羨ましかった。思い出に奥さんの頭を頂いた・・・そう・・・おれの罪はEnvyなんだよ。・・・」
箱の中身は!?Millsは抑えられない怒りがこみ上げてきた。それを見た犯人は「そうだ、もっと怒れ、Wrathになるんだ!」とMillsにけしかけ「俺を殺せ」と平然と言うのだった。
なんと残りの二つの大罪、EnvyとWrathをここで完了させようと言うのが犯人の狙いだったとは・・・。
犯人に銃口を向けたMillsの手が怒りに震える。犯人の言うがままになるのだろうか!?