ヒーローの色気にすべて持ってかれた
★★★★☆
海賊に特別、萌えはないんですが、面白かったです。
ヒーローのファドがかっこよかった。なんとなく色気があって魅力的なキャラだと思います。
キザなセリフもなかなか様になってる。
展開が早くて感情がついていかなかったけど、ファドが気に入ったんで満足です。
ときどき、いいなーと思うセリフがあったし、よかった。
いつの間にラブになったのか、謎と言えば謎だけど、ファドはかっこいいし、ボニーが好きになるのも分かる気がする。
反対にボニーはいい子ちゃん過ぎる感じもしないでもない。普通に明るくていい子。あんまり特徴がないかなあ。
仲間たちも楽しいし、海賊もいいなあ〜と思いました。
ぜひ続きを読みたいです。
読んだあと気分がすかっとする話
★★★★☆
あとがきにあるように「読んだあと気分がすかっとする話」になっていて、今の季節に読むにはぴったりだろう。対象読者となる小中学生の女の子(?)が夢中になるような物語に仕上がっていると思った。
個人的には、ファドやボニーといったリア充で健全な面々より、コンプレックスに人格を歪めながらも自分の筋を通す、突き抜けた誠実さのあるレオノールが魅力的に映った。アルヴィンとのやり取りには感動的なものがある。
レオノールのように歪んでいて、しかし突き抜けたところのない(さらに言えばイケメンでもない、アルヴィンのような努力もしていない)人間の方が今は世間に溢れているのではないか。少女達が憧れるような健全で正常な主人公達の方が、むしろ少数派なのではないか。
これを読んで夢中になった女の子達が成長し、世間はレオノールばっかりだという事に気づいたときの絶望を思うと、レオノール側の人間としてはなんとも心苦しい。
海も私も愛したボニーブランシェ
★★★★★
タイトルが格好良いです。
特殊な力を持つ女の子と海賊のお話。
登場キャラが素敵です。ボニーはとにかく元気でポジティブな子でとても魅力的です。おじいちゃんも豪快だけど孫を大切にしてる箇所が良い。あとは、ボニーを追い続けるストーカーな王子(笑)あと、伯爵。絶対動き辛いでしょ、と読みながら思ってました。また、周りが濃すぎて普通に思えたファド。後半では身体張ってたし仲間から信頼される良い奴ですが
また、海が舞台なので船も当然出ます。この描写がしっかり書かれて上手いです(私は船に関してあまり知りませんけど)というか全体的に文章がしっかりしてます。
ラブ度はあまり高くないかもです。でも2人の会話は素敵です。【幸運はいつだって前向きな人間に味方する】←このセリフはかなり好きです。
そしてギャグもある。ボニー・ドロワーズと交換日誌には笑えました。
終盤はピンチ!!が何回か連続しますが、最後はやっぱり…っていうちょっとわかりやすい展開でした。ド派手だなぁというのがこの本ぽかったです。 色々書いたけど結局はすごく面白いよと言いたいだけです。
最近のラノベは読み切りが少ないですがこの本は読み切りで読み応えもあるので、ぜひ一気読みして疾走感を楽しんで下さい!!優秀賞は流石です。
そして続編出ないかな
うーん・・・
★★★☆☆
ちょっと期待しすぎたかも。
最高評価というオビがついていたのと絵が綺麗だったので買ったんですが、普通に普通のお話だった。
主人公のボニーは海賊に両親を殺され、修道院に引き取られた少女。ある式典で犯人の海賊ファドと出会うが、彼は冤罪を主張する。どうしても真犯人を見つけたいボニーは修道院に帰らず、ファドと共に海に出ることを選ぶ。
即効で話の流れに予測がついて、でも最高評価だし違う展開があるだろうと期待しているうちに、そのまま終ってしまった感じ。よく言えば王道で綺麗でまとまりがよかった。
ただボニーがファドと出会ってすぐに話を信じたことや、伯爵や王子様の狂気とか、納得できないことも多い。それなのに話はどんどん進んで、なんだか置いてけぼりをくらったような感じが。もうちょっと読者に合わせてほしかったなぁ・・・と。
でも文章は読みやすかったです。期待は次の作品に持ち越します。