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シークレット・サンシャイン [DVD]

価格: ¥5,040
カテゴリ: DVD
ブランド: エスピーオー
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中盤はいい。 ★★☆☆☆
宗教に救われた被害者と
同じく宗教に救われた加害者

宗教の内包する矛盾や皮肉を、相反する立場での表現してみせた物語の中盤は
非常にその後の展開を期待させるもので胸躍るものがあった。
ただ、そこにいくまでの前段が長い。もっと短く出来たと思う。

もしかしたら、日本語訳でみているため、実際の韓国語の微妙なニュアンスが
分からないから、そう感じるのかもしれないが
巷にあるようなステレオタイプな韓国人の国民性を感じさせるようなエピソードもちらほら
あり、少々辟易させられる。これは本編内容にはさほど関わらないが。

残念ながら中盤から終盤にかけて話が思ったほど膨らまなかった。
主人公にはもっと暴走して欲しかった。というのも、加害者の娘を殺めるのではと
ばかり思ってみていたからなのだが、それがないにせよもう少し爆発的な展開が
みせられたと思う。

ソンガンホはいらない。間抜けすぎる。
強くこころに残る作品です。 ★★★★★
「迷える子羊に手をそっと差し伸べる神とは存在するのか?」そういうことをテーマ問うたすごく重い作品です。
夫を亡くし、希望した新しい地で母と子の二人で人生の再出発をした途端。。。
たった一つの生きがいである子どもを誘拐され、悲惨なことに陥る。。。
身も心もずたずたになりながら、こころのよりどころを探して、さまよい続ける女性の姿を描写しています。
観ている途中から、この作品の落としどころが気になってしようがなかったのですが、映画なりの小粋な結末を迎えたというのが本当のところでしょうか。
この映画では「神とは存在するのか?」を問うているといいましたが、これについても結末のワンカットですべてを言い表していると思います。
それは、この作品を最後まで観れば、何かに触れることがあると思います。
主演のチョン・ドヨンの演技は、「ユア・マイ・サンシャイン」の時もすごく重いテーマを芯のある毅然とした形で通していましたが、この作品ではそれを一段と越えたところに置いており、一目を置くものです。
彼女の演技の見どころは、”人”とは、さ迷って追い続けても掴もうとしても求めても、どうしようもなく、戻ってこない最愛のものを、どうしたらどうなるのか、どうしたら・・・ということを渾身の力を振り絞って演技している姿に、弱くて計り知れない寂しさと強い意志と生きる勇気を与えてくれるところだと思います。
宗教の矛盾をついた作品 ★★★★☆
・宗教の矛盾をついた作品
この映画は一般的にイメージする韓国映画(韓流)ではなく、宗教の矛盾をついた作品です。息子が誘拐そして殺された主人公がキリスト教に入信し、一時は救われますが、あることで再び苦しむ映画です。
また、主人公の方は多面的な表情を含めた演技が巧みです。大変に重いテーマで、辛くなっていきますが、一見の価値はあります。

・ソン・ガンホの演じる相手のことが全く理解できない男の演技がよい
この男が主人公のことに思いを寄せているために助けたり、理解しようとしますが、やるたびに失敗し笑えます。最後の美容室のシーンはその中でも特に酷いもので、最後までに主人公を理解できずに終わります。しかし、彼が失敗するたびに重い話の中で一服の清涼剤のような役割をしてくれます。
天に唾する女 ★★★☆☆
夫を交通事故で失ったピアノ教師シネ(チョン・ドヨン)が、再出発をかけて夫の故郷密陽を一人息子のジュンとともに訪れる。自分に好意を寄せるジョンチャン(ソン・カンホ)や隣人たちの助けもあり、生活の歯車が順調に回りはじめたシネではあったが、息子ジュンの誘拐殺人事件をきっかけに精神のバランスを完全に崩していく・・・。

夫と息子を失い絶望のどん底に突き落とされた女は、韓国では日本のS学会以上にメジャーな宗教団体である統一教会に身を寄せるようになる。映画中盤では、この教会における活動によって次第にシネが元気を取り戻していく様子がしつこいほど描かれているため、たちの悪いプロパガンダ映画なのでは半分疑いながら見ていたのだが、愛息子ジュンを殺した犯人との面会シーンから、映画の雰囲気がガラっと変ってくる。

「私があんなに苦しんだのに、あの男はすでに神に許されはれやかな表情をしていた」宗教の歪んだ平等主義に納得ができないシネは、神を冒涜するような行為を次々とおかしていく。万引、不倫、集会妨害、自殺未遂・・・。天に唾する女役チョン・ドヨンの鬼気迫る熱演はそれなりに見ごたえがあるが、そんなシネを傍らからそっと見守るジョンチャンや、シネが気にかける不良少女の絡み方が浅いため長尺でありながら物語に厚みを感じないのも事実。ジョンチャンの手持鏡に反射した光が、髪を切るシネに降り注ぐラストの方がわかりやすかったのかなぁという気がした。
神様って ★★★★☆
愛する息子、自分の命よりも大切な存在を失って、あっさり宗教で救われる様子に、非常に違和感を感じましたが(私が無宗教の日本人だから?)話はもちろんそこで終わりません。
神様は犯罪者も等しく赦してくださるという残酷さ。
宗教だって人が作ったものですからね。
最後のよすがさえも失って、完全に精神のバランスを崩すチョン・ドヨンの演技に圧倒させられますが、それでも変わらず寄り添い続けるソン・ガンホの存在感が素晴らしいです。
韓国ってほんとうによい役者さんがいますね。
それにしても、気がふれても尚自分を愛してくれる存在なんて、それこそ神様が人になって自分を救いに来てくれたが如き希有な存在ですよね。
もしも実際に本当に大切な存在を失った時、人はどうして救われるのだろう?ソン・ガンホ的な人がそんな都合良く現れないだろうし。なんて考えちゃいました。