あたらしいものさし
★★★★★
自分の中での骨董のイメージを根底から変えてしまった一冊。
新しい「ものさし」を得る事で
いままで自分にとって価値をもたなかった物が
まったく違う物の様に新鮮に感じられる。
その、新しい「ものさし」を手に入れた
喜びと驚きこそが、一番の収穫です。
物に対して新しい視差が持てます
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終止一貫して物だけの写真集だとレビューまで書こうという気にはならないのですが、著者のエッセイと写真が互いに引き合っているのが素敵で、つい書いてしまいました。
物は使う人間によってその目的を背負うわけですが、本来の目的の呪縛から解き放された物は、驚くほど美しく、そして色っぽいです。
こうしたプリミティブなものを人間は昔から大切にしてきたのですが……。
その時々の心情で読み返し、見直してみたい本です。少々価格は高いですが、何かを我慢してでも購入したい本ですね。
実際のところ、私は何冊かの本を諦めてこの本一冊にしましたから。
平成の千利休デビュー
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骨董は裕福なおじさんたちの道楽という目垢がついてしまった。秀吉の時代に利休が大陸から渡ってきた粗末な茶碗に日本人の目でわびの美しさを発見したように、坂田さんは骨董ならぬ古道具に美しさを見つける自由な眼をもって、坂田古道具店にやってくるお客さんや読者に美しさのみつけかたを教えてくれる。さびで赤茶けたトタンの塀に美しさを感じるようになったのも坂田さんの眼のおかげだ。
何度も眺めたい本です
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取り上げているものはいろいろなのに、一貫したトーンがあって、
すごく刺激を受けました。
写真もとてもきれい。布の本はやはりいいですね。手触りが好きです。
値段も高いけれど、それに見合った内容だし写真もレイアウトも
装丁もすごくいいので、おすすめです。