本書では市場に現れない財である環境の価値を貨幣的に推定する手法をかなり網羅的に取り扱っている。各理論の後には必ず実証研究についても紹介しており分かりやすい。
教科書的に使う分には問題が無いが、各評価手法についての記述はあまり深くないので、この一冊で入門から実践までとは行かず、少なからず論文に当たる必要はあると思う。しかし、その際に手法のイメージを掴んでいるか否かで効率が大きく異なると思う。また、詳しく勉強したい人にも洋書・論文への準備として強くお勧め出る。