感情的でなくて良いです。
★★★★★
コメディカルなのですが、母となり、ワクチンのこときちんと知りたいと思って探していたときにこの本に出会いました。
この本の前書きにも書いていましたが、ワクチン関係の本って、一般書のとこにあるママ向けのかみ砕ききったものか、ワクチン反対論者の感情的な本、もしくは医学書のとこにある感染症の専門家向けの極端に難しいものしかなく、その間のものがなかなか見つからなかったんですよね。
この本は公衆衛生の考え方や各ワクチンの開発の歴史など広く知ることができて、医療系の学生などにもおススメです。
予防接種に対して不安を持ってる人は、ついワクチン反対論にばかり目が行くかもしれませんが、こういう全体像を見渡せて感情的でない本を一度読んでから、判断ほしいですねぇ。
ちなみに私が一番好きだったのは、「髄膜炎菌性髄膜炎などというセンスのないネーミングを平気で行う研究者…」とかなんとか書かれた箇所です。
著者はひとりではありませんが、ところどころに、独り言のようなつぶやきが散りばめられていて、たまに笑わせてくれます。