素晴らしい本です
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子供の夏休みの自由研究用に購入しましたが、写真と図による丁寧な解説と
わかりやすい分類の仕方で、小学生から大人まで活用出来る本でした。
この本のお陰で満足できる自由研究になりました。
調べるのに有効なだけでなく、普段めくって眺めるだけでも面白くて楽しめます。
徹底して実用的な本
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小中学生が水を汲んできてプランクトンを観察する。そんな場面と目的に百パーセントマッチする本です。
たいていの小中学生向けの図鑑では,プランクトンは他の無脊椎動物と同じ巻に載っています。プランクトンだけを見たいときは,他のページは不要ですし,プランクトンに関しては,もう少したくさんの記載が欲しくなります。専門の図鑑では用語が難しすぎるし,細かすぎる(素人では観察しきれない)特徴についての記述が多くなります。希少種なども取りあげられているため,かえって目的の生物が見つけにくくなることもあります。
本書では,目にすることの多い生物に焦点を当てて記載されているので,調べたい種(属)はたいてい見つかります。小中学生の使う顕微鏡で観察できる範囲の特徴から調べることができます。記述も,漢字にはルビがふってある上,平易なことばで書かれているので,独力で理解できます。文章は平易ですが,内容的にはかなり高度なものも含まれているので,生物や環境全般の知識が自然と身に付いていくことも期待できます。造本がしっかりしているし,多少ぬれても平気な紙を使っているので,作業しながら使うのに適しています。
現場で子ども達を指導していく実践の中から生まれた本ならではの魅力にあふれています。
もちろん,本だけを手にとって,写真を見たり説明を読むだけでも楽しい一冊です。そうしていると,また水を汲みに行きたくなります。
プランクトン調べが楽しくなります
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子供たちを水辺に連れて行くと、魚とか、昆虫とか、とにかく目に見えて動くもので、手に取ることができるものに興味が向きます。でも虫メガネや顕微鏡を与えてプランクトン観察の機会を与えてあげるとどうでしょうか。今まで見たこともないような形をしていたり、小さくても動くプランクトンの存在に感動を覚え、逆にこっちのほうに興味を奪われてしまいます。
そんなときにプランクトンの名前が瞬時にわかると観察がもっと楽しくなり、体験がより印象深いものになります。そんな子供たちの姿に、将来環境に興味を抱く大きなきっかけになるのではないかとわくわくします。でも小中学生でも扱える検索の容易さと適度な掲載種数を兼ね備えた優良な図鑑は、残念ながらこれまで存在せず、非常にもどかしい思いをしていました。
そこでその苦労を一挙に解決できるのがこの本です。未知のプランクトンを分類するときに、この本にある絵や写真と見比べるだけで属レベルにまで分類できてしまうように良く工夫されています。小中学生でも自助的にプランクトンを検索することができるくらい親切に組み立てられており、だれでもプランクトンの名前を簡単に知ることができます。さらにプランクトンの特徴についても可能な限り詳細に説明してあり、生物学的な知識も同時に習得し増強できるように工夫されています。さすが教育者が中心となって編集された図鑑だけのことはあるなと納得させられました。
また学問的にも、プランクトンの分類体系を理解する上で非常に重宝する一冊ですので、特に初学者にも真っ先に入手すべき書籍として推薦します。
最後に、どの写真もとってもきれいです。