少女漫画誌に掲載されたこともあってか、原作の改編が沢山ありました。
名探偵夢水清志郎が原作のどうしようもない変人テイストとはうって変わって可愛らしい探偵さんになったこと、
岩崎三姉妹の末っ子、美衣の「新聞狂」が「おしゃれ好き」に変わったのは、
その設定が確かに少女漫画には一寸不向きだったのかと思ったのですが。
一番ショックだったのは一番出番を楽しみにしていた
我らが愛すべきレーチです。
原作で長い間慣れ親しんだ「長髪の野蛮人」がいきなり
「金パの不良くん」ルックになってしまったのは、
いくら少女漫画でも一寸なんだかなぁ。
今まで小説版の、亜衣がレーチの長髪を引っ張るところや、
亜衣よりも小柄なところ、
そして『亡霊』事件の後、初めてあの校則違反の長い髪を切ってきた場面など、思い出深いシーンが沢山あるのに、
それが潰れてしまうのはとても残念です。
原作ファンの方は、原作とは似て非なるもの
――パラレルワールドとして楽しむことをお勧めします。