山田かまちの詩を読んだり、絵を観たりすると、鳥肌が立つのは、なぜだろう。

17歳の若さで、エレキギターの練習中に感電死した彼の短い人生から、僕らは何を感じ取っているのだろうか。
この本から、何を感じて、僕は鳥肌が立つのだろうか。

なだいなだ先生の、山田かまちと「かまち現象」を読み返しながら考える。

絵を描いてみよう、詩を書いてみよう、そんな気持ちにもなる。

脳裏の抑えきれない激しい感情を、かまちは、詩と絵で表現したのかも知れない。

どうして？なぜ？誰もが考える疑問。でも、これほどまでに考え続けた者はいただろうか？山田かまちの言葉が、自分の経験と重ね合わされる時、ものすごく激しく、痛く、苦しい。そして、ほのかにしょっぱくなる。彼の言葉に共感できる時、歳は重ねていても俺はまだ青春の真只中なんだと自覚する。片想いの大好きな子、青春なんて頭がそんな事ばかり考える。でも、それを自分に嘘をつかず、素直に肯定して良いんだ！と勇気づけられる。この本を読んで共感した方は是非、水彩画デッサン美術館へ訪れてほしい。あなたはきっとかまちの絵や言葉に頭を貫かれるだろう。

かまちは若くして夭逝しましたが、
彼の完全燃焼し、悩みぬいて生きた人生は、純粋で心に届きます。

彼の飾り気のない絵や詩を素直に感じませう。

青春の真っ只中で事故死した山田かまち。
彼の短い人生が遺した水彩画、デッサン、詩。
決して優れているとは言えないまでも、心に訴える何かを秘めている。
鈍感な私でもまだ汚れを知らない無垢な感情が読み取れる。
片思いに終わった恋の相手におくったラブレターが特にいい。
青春時代はいいなあ。と感じさせてくれる本である。